※本記事の取材は2020年2月下旬に行いました。
春休み中にも関わらず、ある大学では、学食が通常通りに営業していて、なおかつ老舗レストラン並みのランチが食べられるという噂を耳にしました。それは東京都市大学。数年前から、世田谷キャンパスと横浜キャンパスの学食限定で、浅草の老舗洋食店「レストラン大宮」のシェフが考案したオリジナルメニューをお手頃価格で提供していて、学生たちに人気なのだそう。
学生をとりこにするランチを求めて、友人と2人で尾山台にある世田谷キャンパスへ行ってきました。
現在は一部工事中
目的の世田谷キャンパスは、東急大井町線の「尾山台」駅から1本道を南へ15分ほど歩いた場所にあります。この日は太陽の日差しがあたたかく、のんびりお散歩気分であっという間に着きました。入り口正面の建物が学生食堂の入っている14号館です。
春休み中でも営業
中に入ると、目の前に学生食堂がありました。木目調の明るくて広々とした食堂です。この日はオープン時間に合わせて来たので、食堂に入った時点では人がほとんどいませんでした。
約1,000席もある広い食堂
フロアの奥に半個室のような形になっているテーブル席を発見。外にはテラス席がありました。学食とは思えないほどオシャレです。
大きな窓が隣にあって気持ちいい
太陽の日差しが気持ちいいウッドテラス
東京都市大学の学食は、日替わりで楽しめる通常メニューに加えて、週に1~2日ランダムに「レストラン大宮」のシェフが監修した特別メニューが販売されます。私たちが訪れた日は、「大人のお子様ランチ」(510円)の日だったので、友人はこちらに即決!
「大人のお子様ランチ」(510円)
大宮シェフとスペシャルメニューについて
ショーケースの横には、大宮シェフの紹介ポスターがありました。大宮勝雄シェフは、浅草にある「レストラン大宮」という洋食屋さんのオーナーシェフです。ヨーロッパで料理の腕を磨き、1983年に地元の浅草にお店をオープンしました。料理の腕前はバツグンで、有名グルメ雑誌の『dancyu』に掲載されたこともあるそう。シェフは自身を「現役であることにこだわる料理人」といい、還暦前に東京・新丸の内ビルディングに2店舗目をオープン。どちらのお店も、お昼時には行列ができることもあるそうです。
そんな、生涯現役を目指す大宮シェフが監修した東京都市大学のスペシャルメニューの中でも、「大人のお子様ランチ」と「唐揚げ丼」が定番のようです。
豊富な大宮シェフ監修の特別メニュー
ほかにも、大宮シェフ監修の特別メニューの献立ポスターもありました。「焼きチキンライス」(490円)や「トルコライス」(510円)など、上記以外にも色々なメニューがあるようです。どのメニューも本当に美味しそう!
メニューによって分かれている受け取りコーナー
私は通常メニューの中からチーズハンバーグがメインの「バランスセット」(460円)に決定!食券を買ったら指定のコーナーに並びます。
ランチの出来上がりを待っている間、お米と油にこだわっているというポスターを見つけました。
健康が第一の学生にはうれしい!
こちらの学食は、「安心・安全で、栄養のある食事の提供」をモットーにしています。学生さんの体をしっかり考えられていることがうかがえます。
そして、待ちに待ったランチがこちらです。
「大人のお子様ランチ」(510円)
オムライス、丸々としたハンバーグ、クリームコロッケにコンソメスープのセットです。名前の通り、ちょっと贅沢な大人のためのお子様ランチです。オムライスは普通のものとちょっと違っていて、中にはパスタとご飯を合わせた“パスタめし”が入っていました。パスタとご飯の食感がケンカせずに、ケチャップといい感じに絡まっていて、おいしく食べられました。
人気のメニューが3つもそろってる
ハンバーグには粗びきミンチを使っているようで、牛肉を食べている感じがしっかりしています。クリームコロッケには、オーロラソースがかかっていました。コロッケのクリーミーさとオーロラソースの酸味がよく合います。コンソメスープには、にんじんと玉ねぎが入っているシンプルなスープで、メインの3品の口直しにピッタリ!
「バランスセット」(460円)
一方の「バランスセット」は、チーズハンバーグ、サラダ、お味噌汁、ご飯のセットです。メインのハンバーグは、「大人のお子様ランチ」のハンバーグとは違い、肉質が柔らかく、ふっくらしています。
デミグラスソースもおいしい
ハンバーグがおいしすぎて、ご飯がどんどん進みます。サラダは和風ドレッシングで、サッパリと。みそ汁には、細めに切った白菜が入っていて、優しい味わいになっていました。
食後は、気になっていたソフトクリームとアフォガードを!
「都市大ソフトクリーム」
なぜか、夏よりも冬の方がアイスやソフトクリームを食べたくなるんですよね。北海道産の生乳で作られていて、種類はバニラ・あまおう・ミックスの3種類がありました。バニラもあまおうも食べたかったので、迷わず「ミックス」(200円)に決定!
「ミックス」(200円)
「アフォガード」(260円)
ソフトクリームのバニラはミルク感がやや強めで、程よい甘さがあります。そして、あまおう部分はいちごの酸味がきいていて、甘いのが苦手な男性でもおいしく食べられそう。
アフォガードの方は、ソフトクリームの甘さとエスプレッソの苦みとのバランスがよく、お互いの良さを引き立てあっていました。あまりのおいしさに、私も友人も「いくらでも食べられる!」と二人で絶賛!
この日は春休み真っ只中の2月下旬でしたが、12時が近づくにつれて利用する学生や教授が増えていきました。中でも「大人のお子様ランチ」を食べている人が多く、大宮シェフのスペシャルメニューが、いかに愛されているのかがうかがえました。
※現在、 東京都市大学世田谷キャンパスの学食は営業時間を短縮しています。急な変更やお休みの可能性もある時期なので、学食を利用したい場合は、事前に電話確認するといいでしょう(代表電話:03-5707-0104)。