7月といえば七夕、土用の丑、海の日などがありますが、「漫画の日」というものがあるのをご存じでしょうか。風刺的な漫画を掲載し、漫画文化に大きな影響を与えたイギリスの週刊誌『パンチ』が1841年7月17日に創刊されたことにちなみます。
マンガの熱心な読者ではなくても、かつて夢中になって読んだ記憶をお持ちの方も多いのでは? 今回は身近なエンターテイメント、マンガの魅力を再認識する記事をふりかえってみました。
*ちなみに「マンガの日」は、ほかにも手塚治虫の誕生日(11月3日)などがあります
フェリス女学院大学の授業「コミック『ゴールデンカムイ』で学ぶ多文化共生」を聴講して、アイヌの食文化を学んできた
フェリス女学院大学での授業「コミック『ゴールデンカムイ』で学ぶ多文化共生」より「アイヌの食文化」をテーマとした講義レポートです。
『ゴールデンカムイ』(野田サトル作)は謎の金塊をめぐって北海道を舞台に繰り広げられる物語で、作中で登場するさまざまなアイヌ料理も見どころの一つ。アイヌ文化を丁寧に描いている点も高く評価されていて、講義レポートからも作品の奥深さが感じられます。
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https://hotozero.com/enjoyment/learning-report/ferris_goldenkamuy/
アフリカマンガの最前線! ブリコラージュな表現のスピリット。京都国際マンガミュージアム「アフリカマンガ展」レポート
「アフリカのマンガ」と聞いてピンとくる方はそれほど多くはないかもしれません。2023年に京都国際マンガミュージアムで行われた展示「アフリカマンガ展」では、アフリカ出身の作家がアフリカ人を主人公に描いた漫画や、日本のマンガのスタイルが取り入れられた作品などが紹介されました。
マンガを通してアフリカの暮らしを身近に感じられそうな点は『ゴールデンカムイ』におけるアイヌ文化と同じ。アフリカの「今」を知ることができそうです。
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圧倒的画力と創作エネルギーに溢れる空間! 東京造形大学「ヤマザキマリの世界」展
『テルマエ・ロマエ』をはじめとする漫画や絵画、著述家としても活躍するヤマザキマリさん。漫画や絵画、著述家の3つの側面からその作品の魅力に迫る「ヤマザキマリの世界」展の展示レポートです。
同展は東京造形大学の学生や卒業生らが協力して進めたプロジェクト。ヤマザキさんの創作に対するエネルギーには圧倒されますが、学生らとのコラボレーションも見ものです。
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学習院大学特別講義・夏目房之介先生に学ぶ 「マンガ表現のしくみ」
自称「漫画コラムニスト」、夏目房之介先生による学習院大学での特別講義では、マンガに見られる特有の表現技法について丁寧に解説。車が止まる絵とともに「キキキキーー」という文字が大きく画面を横切るような表現は、マンガに親しんだ人には特に珍しいものではありませんが、外国人からは意外に注目されるのだそう。マンガ特有の表現を読み取る「マンガリテラシー」を、知らずしらずの間に身に付けていたことに気付かされます。
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『ゴールデンカムイ』でアイヌ文化を身近に感じ、アフリカマンガでアフリカの日常を知り、『テルマエ・ロマエ』でローマのお風呂と歴史を知る。マンガにはいろいろな魅力がありますが、未知の世界への敷居をぐっと低くして、さまざまな世界へ招き入れてくれます。今回ふり返った記事からは、マンガのそんな力が特に大きく感じられました。