緑豊かな東京農業大学の世田谷キャンパスに、コーヒーの有名店「サザコーヒー」が2023年5月にオープンしました。希少価値の高いコーヒーや農大限定のメニュー、華やかなスイーツ…。おいしい一杯と寛ぎを求めて、おでかけしてきました。
「サザコーヒー」が入っている国際センターは正門からすぐ右手。この建物は東京農大130周年事業の核として2023年4月に落成式をしたばかり。国際イベントの会場など、新たな学術・学生交流の拠点としての活用が予定されているそうです。
緑豊かな東京農大 世田谷キャンパスの正門
さまざまな国際イベントの会場としても期待される国際センター
そんな国際センターのエントランスを抜けた右手が「サザコーヒー」。夏休みの猛暑日ということもあってお客さんは少なかったのですが、農大生の他に涼を求めて子どもを連れた家族が何組もいらっしゃいました。
注文はこちらのカウンターから。惣菜パンは席まで届けてくれます
木漏れ日が注がれた店内は広くて明るく開放感にあふれています。窓の外には芝生や木々、豊かな緑にホッとします。
広々とした店内には大きめのテーブル、勉強がはかどりそうですね
カウンター席は10席程度
「サザコーヒー」、なぜ東京農大に?
茨城県で1969年に創業した歴史あるコーヒー専門店「サザコーヒー」は、茨城県を中心に東京、埼玉で店舗を展開しています。コロンビアの自社農園で栽培されるこだわり抜かれたコーヒー豆は香り高く、豆が持つ特性を引き出したバランスのよい味が美味しいとコーヒー通の間で高評価のようです。
代表取締役の鈴木太郎社長は、東京農大農学部の卒業生。世田谷キャンパスは青春時代を過ごした思い出の場所だったとか。鈴木社長が東京農大の江口文陽学長と意気投合し、農大店のオープンが実現したそうです。
茨城の本店よりも先にこのお店で発売された、大人気の「サザソフト」
竹炭を使用したトリュフを使った「きのこぱん」など手作りパンやコーヒーゼリーもお試しを♪
農大店に並ぶのはコーヒーのほか、国産小麦を使った手作りパンやスイーツ、シェイクなどのソフトドリンクも充実。テイクアウトには豊富なラインナップのコーヒー豆をはじめカップオン、アイスコーヒーなどを販売しています。
独自開発のパッケージで味わいと風味が守られるサザカップオンは種類豊富
いよいよ、オススメをいただく!
さて、メインとなるコーヒーを選んでみたいと思います。江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜が欧米公使をもてなしたコーヒーを再現した「将軍珈琲」(740円)と、鈴木社長が自らを“ゲイシャハンター”と名乗るほど恋したという最高品種、ゲイシャコーヒーの二択で悩みます。やはりゲイシャか?カフェオレ好きとしては濃厚な苦味と甘さが特徴でミルクとの相性がいい将軍珈琲が捨てきれない…。
コーヒー本来の味を楽しむならばとスタッフにアドバイスをもらって「ゲイシャハンター」(1,000円)に決定、こちらには飲み比べセットとして本日のコーヒー(この日はコロンビア)がついてきます。なお、ゲイシャの名前の由来は芸者ではなく、エチオピアにある村のこと。この村では甘味や香りが強い、希少なコーヒー豆が採れるそうです。
カウンター席でいただいたゲイシャハンターと「コロッケぱん」(500円)♡
ゲイシャハンターをまず一服、その味わいと風味に感動!とても香り高く、甘味と旨味のバランスが取れた飲みやすいコーヒーです。ゲイシャハンターと一緒にいただくのは農大店限定の「コロッケぱん」♪独特のモチモチしたフランスパンに挟まれたコロッケは、外はサクッと中はしっとりで美味しい♡クセになりそう。
サザソフトはカップとコーンが選べます
デザートに選んだのは、名物の華やかなレインボーミルクレープ(700円)とサザソフト(500円)。ピンクからブルーへとグラデーションするレインボーミルクレープに使用されているのは天然色素。しっとりモチモチした食感でコーヒーとの相性は抜群です。
サザソフトは看板商品の将軍珈琲が混ぜ込まれ、深煎りされたコーヒーの味と程よい甘さが口の中でとろけていきます。ミルク味とミックスもありました。
「サザコーヒー」と同じフロアには榎本ギャラリーがありました。ここは東京農大の創設者であり、近代日本の発展に大きく貢献した榎本武揚の功績を紹介しています。歴史に思いを馳せながら豊かな緑の中で寛ぎのコーヒーブレイクはいかがですか?
入館無料の榎本ギャラリー。榎本武揚にまつわるさまざまな資料が展示されています