ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

耳で楽しむ学びの世界!好奇心をくすぐる大学のポッドキャスト番組4選

2024年11月26日 / まとめ, トピック

年末に向けて気分もソワソワしてくる今日このごろ。ひと息つくのに、いつもと違うポッドキャストはいかがでしょう。「耳活」という言葉が登場してから、いまやあまりに多くの番組がありますが、大学もそれぞれ特色のあるコンテンツを配信しています。今回は気軽なものからじっくり耳を傾けたいものまで、学びを楽しめる4つの番組をご紹介します。

■同志社女子大学「ひとつぶラジオ」

まずは2022年5月にスタートしたこちらの番組から。日々のくらしや健康、キャリア、文学・アートなど、身近な話題を切り口に、同大学の先生方が専門的な知見をわかりやすく伝える内容です。「おいしいも時短も叶える調理科学」「大人になった今、知っておきたい生活と法」「現代につながる『源氏物語』の世界」など各テーマは全4回、1回約15分。慌ただしい日常の中でも気軽に聴けるコンパクトさも魅力です。公式サイトではすべてテキスト形式で内容を読むこともできます。

 

ナビゲーターは同大学広報課の職員、川添麻衣子さん。一般の“リスナー代表”としてご自身の経験談も交えながら「そもそもそれって何?」「これまではこう思っていたけど、本当にそう?」といった質問を投げかけます。先生とナビゲーターとの和やかなおしゃべりを楽しめる雰囲気がありながら、学び要素もたっぷり。大学の専門知識が私たちの暮らしと地続きであることを実感させてくれる内容です。

番組公式サイトより

「ひとつぶラジオ」はこちら

■筑波大学「研究室サイドストーリー」

さて、ここからはもう少し研究や学術そのものに関心がある!という前のめりな方向けの番組をご紹介します。「研究室サイドストーリー」は、筑波大学の学術情報を集約したポータルサイト「TSUKUBA JOURNAL」でプレスリリースした研究成果をもとに、なかなか表には出てこない裏話的なエピソードを中心に、先生にお話を聞くという番組です。1回完結(約20~30分)で、2022年4月から配信が続けられています。

 

「かっこいいシミュレーション!見えないブラックホールが見えてくる」「恐竜だって美味しいものが好き!化石から探る子どもの恐竜の食べ物」など、その分野に少しでも興味があればワクワクするようなタイトルが並びます。聞き手は、サイエンスコミュニケーターで同大学の教授でもある山科直子さん。研究の背景、面白さを先生との対話から伝え、最後にはゲストの“将来の野望”にもふれていきます。基本的な内容も前提情報としてお話があるので、プレスリリースを読まなくても、番組単体で楽しめる内容となっています。

番組公式サイトより

「研究室サイドストーリー」はこちら

■早稲田大学「早稲田大学Podcasts:博士一歩前」

次は2024年4月に始まったこちらの番組です。早稲田大学の先生方が日々の研究活動を通じて得た深い世界や、社会を理解する視点やヒントを伝えています。「知の扉」の手前から、扉の向こうへの一歩前進を後押しするという思いから、このタイトルがつけられているそう。1テーマ2~4回完結で、1回約20~30分。対象者は大学院進学を検討する学生、社会人、研究者など、知的好奇心にあふれた人向けとなっています。

 

テーマは「社会学【都市とは何か?】日常を問い直す社会学的感覚」や「国際関係論【争いを避けるプロセスの探求】オープンサイエンスで目指す世界平和を導く理論」など人文科学・社会科学系がメイン。研究戦略センターの教員、島岡未来子さん、城谷和代さんが聞き手となって、ゲストの著書の内容にもふれながら対話を深めていきます。公式サイトには、各回の要約、書き起こし、書籍情報、収録の様子も。番組ラインナップ=「知の扉」を開けて、知の世界へ深く浸ってみてはいかがでしょうか。

番組公式サイトより

「早稲田大学Podcasts:博士一歩前」はこちら

■東北大学「東北大学の研究第一」

最後にご紹介するのは2023年10月から続くポッドキャスト。研究・開発の状況が目まぐるしく変わっていく中、その分野に関するホットな話題を取り上げ、研究者はどう考えているのかを伺う番組です。「研究第一」とは同大学が建学以来掲げている「研究第一主義」の伝統に由来します。ここから生まれたキャラクター“研一”からの質問コーナーもあり、東北大愛が感じられる番組構成です。1テーマは3回完結。エピソードにもよりますが、30分を超える回もあります。

 

テーマは「金属材料研究所の超伝導専門家―実現したらノーベル賞?常温・常圧超伝導」「農学研究科の生態学者―菌類には「知性」がある?~きのこと森林のめくるめく世界~」など。広報課の方々がスピーカーとなり、取り上げるテーマの概要や時事的な話題、問いなどを丁寧に紹介したうえでお話が始まります。他の番組と比べて長めですが、自分も収録場所に同席し、じっくりお話を聞いているような気分になれそうです。

番組公式サイトより

「東北大学の研究第一」はこちら

 

さて、個性ある4つの番組をご紹介してきました。研究者本人から、ここまでしっかりとお話を聞けるというのはなかなか贅沢な時間です。ニュースやプレスリリースを読むだけではわからない研究に対する熱意、人柄なども、声からひしひしと伝わってくるように感じます。通勤時間に、夜寝る前に手をとめて。ライフスタイルに合わせ、学びと発見のひとときをどうぞ楽しんでみてください。

音楽や宇宙開発まで!?多彩な切り口で仏教にまつわるあれこれを知る記事まとめ

2024年4月9日 / まとめ, トピック

4月9日は「大仏の日」というのをご存知でしょうか。752年、奈良の東大寺で大仏開眼供養会が行われたことから制定されたそうです。あの奈良の大仏さまが完成した日なんですね。そちらにちなんで、今回はこれまでお届けしてきた、仏教にまつわる記事を集めました。

 

●平等院鳳凰堂に響く天上の音楽を聴く――京都市立芸術大学 オンラインセミナーをレポート

1

 

平等院は、大河ドラマ「光る君へ」でも話題の藤原道長の別荘で、子の頼通が寺院に改めたもの。その翌年建立された鳳凰堂の内部には、52体の菩薩像とともに極楽浄土の光景が表現されています。菩薩像の多くは手に楽器を持ち、音楽を奏でているそう。どんな音楽なのか、想像をふくらませてみませんか。

▶ 記事はこちら

 

●日本の明朝体のはじまりを拝見。関西大学博物館の展示「お経と印刷」

2

今ではおはじみのフォント「明朝体」ですが、それが日本に普及するきっかけとなったのは「お経」が関係しているそうです。普及には印刷技術も必要でした。そんなお経と印刷の意外な関連性にスポットをあてた企画展を、関西大学博物館の学芸アシスタントの方にお話を伺いながら取材しました。

▶ 記事はこちら

 

●アジアの女神は変幻自在? 龍谷ミュージアム特別展「アジアの女神たち」レポート

3

女神像というとどのような姿をイメージするでしょうか。この展覧会では、先史時代の土偶からインドの女神、仏教に取りこまれた女神や観音など多彩な姿が登場します。繁栄、豊穣、多産などをもたらす女神がいる一方、インドで絶大な人気があるという、悪魔を滅ぼす女神も。エキゾチックな世界をどうぞ。

▶ 記事はこちら

 

●仏教と宇宙から見えてくるものとは? 佛教大の講演会で、今後の社会に必要な 「融合」について考えてみる

4

「宇宙と仏教~近未来の人間の生き方から」と題された講演会です。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の岩渕泰晶氏による基調講演と、岩渕氏と佛教教育学園理事長の田中典彦氏による対談が行われました。仏教において宇宙とはどのようなものなのか、そして国や宗教などを超えた宇宙開発とは何かを考えるきっかけとなりそうです。

 ▶ 記事はこちら

 

音楽や印刷、アジアの女神、宇宙といったさまざまな切り口の取り組みをお届けしました。仏教そのものも興味深いですが、なじみのあるもの、一見遠いと思うようなものとのかけ合わせから、仏教が紡いできた歴史や文化、考え方をぜひのぞいてみてください。

2024年の干支「辰(龍)」にちなんだ大学のキャラクター。その由来や個性を探ってみた。

2024年1月9日 / コラム, まとめ

大学のイベントや広報物に登場する公式キャラクター。2023年のウサギキャラに引き続いて、2024年も干支にちなんだ「辰(龍)」にまつわるキャラクターを探してみました。数は少ないものの、成り立ちや個性もさまざまなキャラクターから、その大学の個性もみえてきます。

龍谷大学 ロンくん、ロンちゃん(ペアでロンロン)

大学公式サイトより

大学公式サイトより

 

大学で龍、といえば真っ先に思い浮かぶこちらのキャラクター。龍谷大学の創立370周年の記念事業の一環として製作されました。ふたりが身につけているTシャツには、大学のロゴが描かれていますね。

 

「ロンくん」のデザインは、まず2009年に公式サイトや広報誌、FM京都のラジオ番組で公募され、なんと202件もの応募作品があったそう。そこで大学の頭文字である「龍」をモチーフにしたデザインが選ばれました。

 

さらにネーミングは、2010年に在学生と教職員を対象に募集が行われ、525件の応募作品の中から「ロンくん」に決定したそうです。名付け親は当時の経営学部4年生。選考委員には学生も参加しました。応募数から関心の高さが伺えますね。

eto2024_2

採用ネーミング賞受賞式の様子。大学公式サイトより

採用ネーミング賞受賞式の様子。大学公式サイトより

 

一方「ロンちゃん」は、在学生等からペアのキャラクターに!という要望が多数集まったことから誕生。そして、ふたり合わせた愛称が「ロンロン」となりました。呼びやすくかわいらしさもあり、大学の名称をすぐ想起できるキャラクターです。

東北大学 流体科学研究所 りゅーたん

りゅーたんのプロフィール。流体科学研究所公式サイトより

りゅーたんのプロフィール。流体科学研究所公式サイトより

 

こちらは東北大学附属の研究所のキャラクター「りゅーたん」。「流体」の「りゅう」からきているのかなと推察されますが…、サイトによれば、地上に落っこちて迷子になっていたところを、流体科学研究所で保護されたそうです!

 

おなかには流体科学研究所を意味するIFS(Institute of Fluid Science)の文字、手には東北大のある宮城県の郷土菓子、ずんだ餅を持っています。すっかり地元になじんでいるようですね。

 

サイトにある「りゅーたんの部屋」を訪れると、屋上やミュージアム、地下2階などさまざまな場所を探索できる仕掛けが楽しめます。ミュージアムには、流体を測定する装置のイラストがあるなど、流体科学の一端を知ることができるようになっています。

りゅーたんの部屋では矢印が示すあちこちへ移動できる。流体科学研究所公式サイトより

りゅーたんの部屋では矢印が示すあちこちへ移動できる。流体科学研究所公式サイトより

 

研究とはあまり関係がなさそうなのですが、屋上へいくと「ずんだ占い」なるものが…。

かなしいがフィーバーDAY?ちょっと謎ですが、ずんだ占いの結果。流体科学研究所公式サイトより

かなしいがフィーバーDAY?ちょっと謎ですが、ずんだ占いの結果。流体科学研究所公式サイトより

 

九州工業大学附属図書館 キュドラ・キューラ

大学公式サイトより

大学公式サイトより

 

こちらは九州工業大学の“図書館”のキャラクターという、ニッチな存在!やわらかい雰囲気から妖精のようでもありますね。

 

プロフィールによると、大学校旗に描かれた「鳳龍」をリスペクトしている生き物で、龍のような身体と鳳のような翼をもっているとのことです。

 

その校旗というのがこちら。

中央に描かれているのが「鳳龍」。大学公式サイトより

中央に描かれているのが「鳳龍」。大学公式サイトより

 

校旗は学生、卒業生、職員から図案を募集し、1924年(大正13年)機械科卒業の卒業生による図案が選定されたそうです。校旗制定記念絵葉書には「中央の形体は、龍に似て龍に非ず、鳳に似て鳳に非ず、正に之を超越せる霊体なり。眼より耳を通じて拡がる翼は、卓越せる聰明と無量の知識とを現はし、巨口に珠を含むは、光明円満の徳を以て、高く世に呼号せんとするものにして、本校の活動を意味す。」と記されていたそうで、志の高さ、崇高さが表現されているようです。

 

キュドラとキューラの「龍のような身体と鳳のような翼をもっている」というのはここに由来しているのですね。彼らはLINEアカウントやXにも登場し、学生の図書館利用をサポートしています。

1月中は図書館員の方が厳選したテーマ別「本の福袋」イベントがあるようで、おもしろそうです!

1月中は図書館員の方が厳選したテーマ別「本の福袋」イベントがあるようで、おもしろそうです!

 

大阪大学 ワニ博士

ワニ博士の紹介ページ。大学公式サイトより

ワニ博士の紹介ページ。大学公式サイトより

 

最後は龍のルーツかもしれない!?とされているワニの登場です。

ワニ博士は、大阪大学の豊中キャンパス(待兼山町)で1964年に発見されたワニの化石(マチカネワニ)をもとに誕生しました。温厚で好奇心旺盛な性格で、キャンパスでコーヒーを飲みながら学生とおしゃべりしたり、いつか自分の仲間に出会うために化石集めをしたりするのが趣味のようです。

 

マチカネワニの化石は、大阪大学総合学術博物館の常設展示の目玉となっています。それがこちら。

大迫力のマチカネワニ!

大迫力のマチカネワニ!

 

約45万年前の化石は、日本にもワニがいたと当時の人たちを驚かせました。頭骨の長さだけで1mを越えており、ワニ類の中でも大型(推定:体長6.9~7.7m、体重1.3トン)とされています。この迫力満点のワニが空を翔んだら…龍のルーツになるのは、納得できる気がします。

 

ほとんど0円大学でも何度か取り上げていますので、気になった方はこちらの記事もご覧ください!

郊外型大学ミュージアムで深呼吸。大阪大学総合学術博物館

妖怪のルーツは化石? 阪大の『科学で楽しむ怪異考 妖怪古生物展』に行ってきた!

 

ワニ博士はLINEスタンプがなんと第3弾まで販売されています。「進捗は?」「ソースは?」など研究者っぽいことを話していたり、おちゃめな一言があったり…。スタンプ販売のためのPVまであるので、かなり力が入っています…!

 

* * *

 

「龍」という切り口で大学のキャラクターを辿ってみました。龍は、ロマンを掻き立てる存在でもあり、守り神としての神聖さ、恐ろしさもある存在。2024年もそれぞれの大学(施設)を守りつつ、昇り龍のように飛躍していく年として1年を見守ってほしいですね。

お出かけが楽しい季節!心がととのう「博物館(展覧会)」記事まとめ

2023年10月24日 / まとめ, トピック

秋が深まるとともに、お出かけしたくなる博物館や美術館。先人が遺した芸術やアート作品から、何かを感じたりときめいたり、その時間はとても贅沢なひとときと言えるかもしれません。実は健康にもおおいに関係があるとか。「博物館浴」を研究する先生へのインタビューをはじめ、これまでの展覧会レポートを集めてみました。誌上の博物館めぐりをどうぞ。

※展覧会はいずれも終了しています。

 

●「博物館浴」で心身共にリラックス。コロナ禍で注目される博物館と健康の関係について、九州産業大学の緒方泉先生に聞いてみた。

museum_matome2

たった10分でも癒やし効果あり…?森林浴ならぬ「博物館浴」を提唱して実証実験に取り組んでいるのは九州産業大学の緒方泉先生です。いったいなぜそんな研究を始めたのか、コロナ禍で欧米などでも注目された博物館と健康の関係について伺いました。

http://hotozero.com/knowledge/kyusan-u_hakubutsukan-yoku/

 

●謎のオリジナル文字を見た。大阪大学の博物館「石濱純太郎展」でめぐる東洋の文字の旅

museum_matome3

「漢字」の変遷とアジアのさまざまな文字を紹介する企画展「石濱純太郎展」です。石濱は明治から昭和にかけて活動した東洋学者。当時未解読だった古代文字などに関心をもち、膨大な資料をコレクションした人物といいます。大阪大学・堤一昭先生の解説とともにどうぞ。

http://hotozero.com/enjoyment/learning-report/ishihama_osaka-u/

 

●推し活は意外と古い歴史をもつ!? 早稲田大学演劇博物館「推し活!展」をレポート

museum_matome4

熱狂的な「推し活」を、室町・江戸時代にまで遡り紹介する展覧会。「集める」「共有する」「支える」「捧げる」の4つのテーマで紹介されており、歌舞伎役者を応援するうちわ、手作りの人形、推しのための寄付(クラファン!)など、推しへの愛がてんこ盛りです。

http://hotozero.com/enjoyment/learning-report/waseda_enpaku_oshikatsuten/

 

●日本最大級の偽文書「椿井文書」とは? 大阪大谷大の特別展で実物を見てみた

museum_matome5

つい最近までホンモノと思われていた「椿井文書(つばいもんじょ)」という偽文書群の展覧会です。江戸時代につくられたにも関わらず、中世(平安時代後期~戦国時代頃)の史料として研究者が用いたこともあるとか。拡散された経緯や背景、フェイクであっても見出だせるという歴史的価値とは…?

http://hotozero.com/enjoyment/learning-report/osaka-otani_museum/

 

●慶應義塾大学ミュージアム・コモンズの新春展「うさぎの潜む空き地」に行ってきた!

museum_matome6

今年の干支「うさぎ」にちなんだ展覧会です。うさぎといえば『不思議の国のアリス』『因幡の白兎』、絵本の中のかわいいキャラクターといったイメージのほか、月夜を連想させる神秘的な存在でもありますね。うさぎを愛したという泉鏡花のコレクションも見どころです。

http://hotozero.com/enjoyment/learning-report/keio_museum_usagi/

 

 

さまざまな展覧会を紹介してきましたが、やっぱり実物を鑑賞したいですよね!忙しい毎日に、大学博物館へのお散歩を取り入れてみてもいいかもしれません。心身のリラックス&すてきな作品との出会いがありますように。

人類が生み出した深淵な世界。“文字”にまつわる記事まとめ!

2021年3月2日 / まとめ, トピック

言語を視覚的に表わすために生まれたさまざまな文字。一つひとつを読み解き、何が書かれているのか、何がみえてくるのか―。多くの研究者たちが、その世界に魅了されてきました。解読に挑む研究のお話のほか、文字を楽しみながら学ぶ公開講座のレポートをお届けします!


●サンスクリット

1

ひたすら読み続けた先に見えてきた。インド古代文献解明に向けた新たなアプローチ
サンスクリット語で書かれた古代インドの宗教文献、ヴェーダ文献を研究する京都大学の天野恭子先生のお話です。天野先生が専門に研究しているヴェーダ文献『マイトラーヤニー・サンヒター』は、祭礼儀式などについて書かれているのですが、解読は非常に困難で長い間未訳だったそう。サンスクリットを研究する難しさや、古典を読むすばらしさについて教えてもらいました。
記事はこちら!

 


●ヒエログリフ&ヒエラティック

2

ヒエログリフとヒエラティック。東京大学・永井正勝先生に聞いた、謎多き古代エジプト文字の読み解き方
ヒエログリフはよく聞くけれど、ヒエラスティックとは一体どんな文字なのでしょうか?ふたつの文字がどのように使い分けられていたのか、失われた言語を解読する方法とは…。古代エジプト文字のデータベース化に取り組む、東京大学の永井正勝先生に聞きました。
記事はこちら!

 


●ルーン文字

3

立教大学の小澤先生に聞いた、北ヨーロッパ発祥のルーン文字2000年の歴史に秘められた数々のドラマ
今は日常言語としては使われていない「ルーン文字」。神秘的な雰囲気が人々をひきつけ、映画やゲーム、占いなどに登場することもありますが、実際どのような文字だったのでしょう?その足跡には「神秘的」だけでは語れないドラマがあったようで…。立教大学の歴史学者、小澤実教授のお話です。
記事はこちら!

 


●書道

4

文字を書いていますか? 心にゆとりを持って筆をとる大正大学の書道カレッジ
「手本と同じでなくても気持ちが伝わる字、自分らしい字がいい」という書道家、赤平泰処先生。大正大学書道カレッジの「書道に親しむ〜書の美を見つめて〜」講座レポートです。技術だけでなく、仏教思想を取り入れながら書の知識を得られるのが魅力的です。
記事はこちら!

 


●くずし字

5

大阪大学×大阪市「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」に行ってみた
大阪市都市計画局と大阪大学21世紀懐徳堂の公開講座「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」のレポートです。江戸時代以前に広く使われていたくずし字。現在はあまり目にする機会がないこの文字に小学生が挑戦します。くずし字を読んで、書いて、むかしの人の息吹を感じられたかな?
記事はこちら!

 


 

いかがでしたか?

古今東西、人類のあゆみを伝えてきた文字のおもしろさが垣間見えたでしょうか。

私たちが今書いているこの文字も、何千年と時が経てば解読できなくなるのかも!?と思うと不思議な気がしてきますね。今後も気になる文字を見つけたら、新たな研究者の先生に会いに行きたいと思います!

 

武庫女ステーションキャンパスがオープン!駅からはじまる大学と地域のつながり。

2019年11月6日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

2019年に学院創立 80 周年を迎えた武庫川女子大学。その記念事業として、大学の最寄駅「鳴尾・武庫川女子大前」駅(10月1日「鳴尾駅」から名称変更)で建設を進めていた「武庫女ステーションキャンパス」がついにお披露目!記念式典に行ってきました。

 

鳴尾の駅といえば、同大の大学院建築学専攻の学生がデザインを提案し、リニューアルしたのも記憶に新しいところ。さらに同大は、阪神電鉄と地域社会の発展に貢献する包括連携協定を結び、キャンパスの整備を進めてきました。

 

駅にキャンパスができたと聞いて、一体どこに?と思っていたのですが、敷地として活用されているのは駅東側の高架下約2200 平方㍍。3つのゾーンにわかれており、今回お披露目となったのはその1つ目、コミュニティ創出ゾーンです。

 

大学と地域、企業、住民が互いに情報発信や交流をする場がコンセプトで、大学のキャラクターにちなんだ「Lavy’s Café」、レクチャールーム、みなと銀行、企業と学生の交流の場「知るカフェ」がオープンしました。

 

あとの2つ、「武庫女ステーションキャンパス・アネックスⅠ」(健康維持・増進ゾーン)、「同アネックスⅡ」(教育支援ゾーン)は、年内にオープン予定です。

 

式典では瀬口和義学長が「1万人近い学生の大半が利用する玄関口。ぜひ地域の方も立ち寄っていただき、街の活性化に役立てたい」と抱負を述べ、テープカットが行われました。

キャンパス前にて

キャンパス前にて

 

約50名収容のレクチャールームでは、オープンカレッジ(生涯学習講座)が行われます。この立地を活かして通勤客向けに平日19時から始まるものや、「キラキラ大人女子力アップ講座」「健康・美姿勢講座」と女子大主催らしい講座も多く、なんだか気になるものばかりです。

 

その隣はみなと銀行。街情報誌が置かれていたり、ギャラリーがあったり、カフェのような内装がきれい!地域の方向けのセミナーも開催予定です。

ロビーにはギャラリーがあり、短期大学部生活造形学科の作品を展示中

ロビーにはギャラリーがあり、短期大学部生活造形学科の作品を展示中

みなと銀行の横にはオリーブの木を囲んで座れる休憩スペースも

みなと銀行の横にはオリーブの木を囲む休憩スペースも

 

「知るカフェ」は、大学1年生から気軽に社会人と交流できる場として、東大、京大、有名私大などをはじめ、その近隣に17店舗を展開しているキャリア支援スペース。企業担当者と直接会話できる「知るカフェ交流会」が定期的に行われ、アプリで開催スケジュールをチェックできるとか。

女子大の店舗としては日本初出店

女子大の店舗としては日本初出店

 

さらに学生はドリンク無料、Wi-Fiも使えるという…。こんな場所、学生のときほしかったなぁ、とうらやましく思いつつ、最後に「Lavy’s Café」へ。

同大のキャラクターLavy(ラビー)ちゃんにちなんだお店

同大のキャラクターLavy(ラビー)ちゃんにちなんだお店

黒とグリーンを基調としたクラシックな雰囲気

黒とグリーンを基調としたクラシックな雰囲気

 

ここでは注文を受けてからつくるパンケーキと、世界の高級ホテルで採用されているサンフランシスコ発のティーブランド「マイティーリーフ」を使ったドリンクが楽しめます。キーマカレーといったランチメニューも豊富。情報感度の高いご近所マダムや女子大生がさっそく訪れていました。

たっぷり300ml!フルーツハイビスカス792円(税込)

たっぷり300ml!フルーツハイビスカス792円(税込)

メレンゲと生地を合わせたふわっふわのパンケーキ、キャラメルナッツ968円(税込)。とろける味わいとハイビスカスティーの甘酸っぱさが好相性

メレンゲと生地を合わせたふわっふわのパンケーキ、キャラメルナッツ968円(税込)。とろける味わいとハイビスカスティーの甘酸っぱさが好相性

 

「たくさんの人が活動し、交流を深めることができる明るい駅前になれば」と同大広報室の関本直子さん。駅近のキャンパスは数あれど、駅にあるというのは誰でも利用しやすく、お出かけ前や帰りに、ちょっとのぞいてみようかということもできます。わざわざ大学に行くのはちょっと…という人も、普段利用する立地にあれば、大学をより身近に感じられるようになるかもしれません。

 

11月からは、看護学部の教員に気軽に相談できる「健康相談ひろば」(月1回・無料)がはじまる予定。病院に行くほどでもないけど、という方もウェルカムです。

おいしいカフェに学べる講座、健康相談。大学のリソースを活かした、地域にとってなかなかありがたい存在になっていきそうです。

茨木市北部地域を盛り上げたい。立命館大生考案の「安威川ダムカレー」!

2019年10月3日 / 大学発商品を追え!, 大学の知をのぞく

ダムカレーとは、カレーをダム湖に見立てたユニークなカレーのこと。日本ダムカレー協会によれば、2019年6月現在、全国170種類を超えるとされています。

 

大阪府茨木市にも「安威川ダムカレー」が9種類存在しています。ダムは建設中なのですが(2022年完成予定)、地元の店舗がそれぞれ個性ある一品を提供しており、知る人ぞ知るダムカレーエリアになっています。

 

茨木市内にある梅花女子大学が携わったこちらに引き続き、2019年8月には立命館大学の学生による新作が誕生!取材に行ってきました。

 “いばきた”に足を運ぶきっかけに!

茨木市は、関西圏のなかでも「住みよいまち」「利便性の高いベッドタウン」として評価が高く、毎年人口が増えているイメージのいいところ。一方、市の面積の約半分が山間地で、茨木市北部地域(いばきた)では、若者の人口流出や高齢化が深刻な問題となっています。

 

そこで地域活性化の一助になろうと活動するのが、経営学部「地域プロモーション」ゼミの学生です。約20名が所属しており、茨木市の北部整備推進課と連携した取り組みを行っています。

 

中でも4回生の小薗梨菜さん、坂口茉由さん、作田純香さんのグループが企画したのが、自分たちで新しい「安威川ダムカレー」をつくるというもの。3人はまず2018年秋頃から、既存の販売店舗へヒアリング調査を行いました。

左から小薗梨菜さん、坂口茉由さん、作田純香さん。企画の経緯を話してくれた

左から小薗梨菜さん、坂口茉由さん、作田純香さん。企画の経緯を話してくれた

 

「ダムカレー単体ですごく利益が出ているというわけではありませんでした。でも、どの店舗も地域に貢献したい、だから続けていくんだと強く思っていたのが印象的でした」と小薗さん。マニアがいるコンテンツだけに、ヒアリングをしたすべての店舗で近畿圏以外から来客があったそう。確実に人を呼び込んでいる―3人のやる気も高まっていきました。

最大の難所、デザインと試作品づくり

市からは価格を700円にするというオーダーがあったものの、それ以外は任せてもらえたという3人。メニュー試作と販売店は、集客力の面からキャンパスにあるダイニングカフェ「Camping Kitchen」に協力を仰ぐことになりました。

「Camping Kitchen」

「Camping Kitchen」

 

また、インスタグラムを使っている20代をターゲットに置き、写真映えするデザインを思案。店側の都合も考慮しつつ、SNSで発信したくなるデザインや、既存の安威川ダムカレーとの差別化には相当悩んだといいます。

2019年3月頃のデザイン画。はじめは自由にデザインしていたが、提供に時間がかかったり、技術的に難しかったりと、店側と何度も話し合った

2019年3月頃のデザイン画。はじめは自由にデザインしていたが、提供に時間がかかったり、技術的に難しかったりと、店側と何度も話し合った

 

立命館の「R」を入れたいし、いばきたに関心を持ってもらうため、周辺の豊かな自然も表現したい。特にこだわったのが、安威川ダムの特色を再現する点でした。

 

安威川ダムは、人工的なゲート操作が必要なく、一定水位以上になると自然に流れるように造られた「自然調節型放流」という形をとっています。

 

なんだかマニアが喜びそうな「自然調節型放流」の仕組みを再現したい。3人は全国のダムカレーを徹底的に調べ、始めからカレールーありで提供するのではなく、ルーを客自らかけて“放流”するというアイデアにたどり着きました。

放流シーン。立命館の「R」をいれるため、卵を使って彩りも良くなった

放流シーン。立命館の「R」をいれるため、卵を使って彩りも良くなった

 

ところが、カレーとごはんの比率、ごはんの形、卵ののせ方、形など、さまざまな条件がそろわないとルーがうまく流れません。3人は就職活動をしながらも店側と試行錯誤を重ね、1ヶ月半かけて新作を完成させました。

 

「経営やマーケティングの知識が生かされて、形に残せたことがよかった」と坂口さん。卒業後、営業職となる作田さんは「自分たちがこうしたいというだけではダメだと実感できた。お客さんはもちろん、提供するお店の立場やメリットを考えるという視点も大切にしていきたい」と振り返りました。

 

今後は、ダムカレーを提供する際に使うトレーに、観光情報が載っているシートを敷くなど、さらに力を入れていくそうです。

 

「いばきたは、アクセスがあまりよくないということに加え、これまで関心がなかった人をいかに呼び込むか、というところはすごく難しいですね」と3人は口をそろえます。地域活性化の実態や難しさを目の当たりにすることも大切な学びですし、1つの商品を完成させたことは大きな達成感となったはず。新しいスタートを切ったダムカレープロジェクトが、マニアを超えた広がりになるよう応援したいと思います。

それでは実食!早めの来店がカギ。

「Camping Kitchen」の入口。こちらを目印に!

「Camping Kitchen」の入口。こちらを目印に!

 

8月からお披露目となった「安威川ダムカレー Camping Kitchen Ver.」。提供は金曜日15食限定なので、ほぼ開店と同時に店を訪れました。客はまばらでしたが、私の前に並んでいた人も後ろの人も、ダムカレーを注文。雨だったのに、この勢いならすぐ売り切れてしまいそうです。

 

カウンターで受け取ったのはこちら!唐揚げは竜王山を、サラダはいばきた周辺の自然豊かなパノラマに見立てています。カレーは“放流”するため右の容器にスタンバイ。

ドリンク付きで700円(税込)はうれしい!

ドリンク付きで700円(税込)はうれしい!

 

学生たちがこだわった卵とごはんの形にも注目を。この絶妙なくぼみがうまく流れる仕組みに不可欠だったんですね。

 

では放流―!!

いい感じにアボカドの通り道へ

いい感じにアボカドの通り道へ

 

こういう仕掛けだと、自分の手で安威川ダムカレーを“完成”させたような感じがして、より楽しめる気がします!

 

まずはカレーから。最初マイルド、後からピリっと辛さが増すカレーとふわふわ卵の食感がおいしい。サラダは、素揚げのレンコン、ブロッコリー、ポテト、カボチャ、水菜、紫玉ねぎ、パプリカなど思いのほか種類豊富。どれもカレーと相性がいいし、サラダとしてもカレーの具としても味わうことができます。さらにアツアツの唐揚げは、写真で見るよりかなり大きくて、ボリューム満点!

 

こうしてモグモグしている間にも、「安威川ダムカレー入ります!」とスタッフの声が何度も響いていたので、1時間足らずで10食近くは売れていたかもしれません。

ダムカレーを提供する各店舗で配布しているカード。マニアはこれをコンプリートするのだ

ダムカレーを提供する各店舗で配布しているカード。マニアはこれをコンプリートするのだ

 

大阪いばらきキャンパスは、学生だけでなく一般の方も多く訪れます。楽しみたい方は早めの来店を!

大阪いばらきキャンパス。公園やカフェがあり、地域に溶け込んでいる

大阪いばらきキャンパス。公園やカフェがあり、地域に溶け込んでいる

 

ほとゼロおやつタイム!ぷっちょと奈良漬け、忍者食!

2019年8月1日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

ほとゼロ編集部では、大学が好きなあまり、おやつの時間も大学発商品一色なのですが(ウソです)、今日は最近気になったおいしいお菓子をオススメしたいと思います!

近畿大学×UHA味覚糖「ぷっちょ 近大キャンパスアソート」

まずはこちら!あのぷっちょと近大がコラボした商品で2019年5月に発売されました。「ぷっちょ 近大キャンパスわくわくアソート」「ぷっちょ 近大キャンパスうきうきアソート」と2種あり、近大の6つのキャンパスの特色や地域性を生かした、6種類の味と香りが楽しめます。

各 200円(税込)※近大生協特別価格・近畿大学各キャンパス売店

各 200円(税込)※近大生協特別価格・近畿大学各キャンパス売店

 

「わくわくアソート」の方に入っているのは、うめ味(東大阪キャンパス)、マンゴー味(奈良キャンパス・農学部)、みかん味(和歌山キャンパス・生物理工学部)。

 

一方「うきうきアソート」は桜ぶどう味(大阪狭山キャンパス・医学部)、ハニーレモン味(広島キャンパス・工学部)、あまおう苺味(福岡キャンパス・産業理工学部)というラインナップ。

 

それぞれのキャンパスや学部をイメージしたイラストもおもしろいし、近大ってこんなに西日本各地にキャンパスがあるのか~!と改めて思わされます。

裏にはキャンパスの紹介がある

裏にはキャンパスの紹介がある

個包装を見るといろんなメッセージが書かれてます

個包装を見るといろんなメッセージが書かれてます

 

なお、広島キャンパスのハニーレモン味には、「近大ハニープロジェクト」※の養蜂によって作られたハチミツ「近大ハニー」が使われているそう。あらゆるプロジェクトの相乗効果が出ていますね。

 

※キャンパス内外で養蜂を行い、健康機能を強化したハチミツの生産や、化粧品、発酵食品などの開発をめざす。クラウドファンディングで資金を募り、研究を進めている。

 

UHA味覚糖とのコラボは「ぷっちょ 近大キャンパスアソート」が初めてではありません。「KISS LABO(キスラボ)」という、近畿大学とUHA味覚糖が共同運営する文理融合の産学連携ラボから生まれた商品で、今回は第8弾。

ほとゼロでは、商品開発を通して実学を学ぶこの取り組みを、より詳しく取材しました。ぜひこちらの記事もご覧ください!

 

奈良女子大学「奈良漬けサブレ」

次は、以前こちらでも紹介した奈良漬けサブレ。初めて発売されてから数年経っていますが、ロングラン商品となっていますね。

おしゃれなパッケージは手土産にぴったり。648円(税込・8枚入り)

おしゃれなパッケージは手土産にぴったり。648円(税込・8枚入り)

 

奈良漬けは苦手な方も多いと思うのですが(私もそのひとり…)、これはおいしい!

フランス菓子教室と共同開発したこともあり、バター風味とサクサク食感という王道サブレの中に、アクセントとして独特の味がうまく取り入れられています。

奈良漬けのアルコール成分は焼き上げることで蒸発しているので、お子さんも安心。通販で手に入れることができますよ。

 

食わず嫌いせずにぜひ!

食わず嫌いせずにぜひ!

 

開発の発端は、2008年に学生たちで結成された“奈良の食プロジェクト”によるもの。現在も息長く活動を続けており、地元スーパーとコラボしたお弁当の開発や、古事記や日本書紀、万葉集などに登場する古代の食材を使って、現代風にアレンジした「古代食」のランチ(奈良市内のホテルで提供)のレシピを考案するなど、活動の幅を広げています。

 

三重大学「かたやき小焼き兵糧丸風味」

最後は、思わず二度見してしまう手裏剣&Ninjaパッケージのこちら!

中身が気になる!

中身が気になる!

 

三重大学「かたやき小焼き兵糧丸風味」です。「兵糧丸」とは伊賀忍者の携帯食のこと。漫画『NARUTO -ナルト-』にも登場しますよね。日持ちがするので合戦地では重宝された保存食でした。

 

三重大学は、昨年度から大学院の専門科目に「忍者・忍術学」を設置し、「国際忍者研究センター」まで立ち上げました。忍者の暮らしを体験するとともに、山中の急斜面を登り、忍術研究家から動きを学ぶという、世界の忍び好きが歓喜しそうな講義も展開しています。

 

そんな授業の一環で、忍術書から兵糧丸のレシピを調査。砂糖をベースに生薬などを使用していたことがわかりました。滋養強壮や疲労回復に効果があったようで、ストレスフルだったであろう彼らの心を落ち着かせるものだったと考えられています。

 

そのレシピを、地元の洋菓子店「モンパクトル」と協力し「かたやき小焼き」にアレンジ。小麦粉や砂糖、胡麻、生薬、さらにシナモンやココナッツミルクが原材料となっています。

携帯食らしく一口サイズ

携帯食らしく一口サイズ

 

名前のとおり、ポリッポリの歯ごたえ!和風な見た目なのに、シナモン風味が広がるのがなんだか不思議な感覚です。もう一口、あと一口と手がのびてしまいました。

 

忍者という誰もがとっつきやすいテーマのおもしろさに加え、三重大学としての研究成果も生かされたヘルシーな一品です!

パッケージを開くと、忍者の物語が書かれていたり、伊賀の方言カードが入っていました

パッケージを開くと、忍者の物語が書かれていたり、伊賀の方言カードが入っていました

 

お菓子という共通点しかない、なんだかバラバラな3品でしたが、どれも各大学が位置する地域や独自の文化が生かされたものばかり。こういった商品開発は、地域の魅力や大学の底力を再発見できるんだなということが、改めてわかったような気がします。

RANKINGー 人気記事 ー

  1. Rank1

  2. Rank2

  3. Rank3

  4. Rank4

  5. Rank5

PICKUPー 注目記事 ー

BOOKS ほとゼロ関連書籍

50歳からの大学案内 関西編

大学で学ぶ50歳以上の方たちのロングインタビューと、社会人向け教育プログラムの解説などをまとめた、おとなのための大学ガイド。

BOOKぴあで購入

楽しい大学に出会う本

大人や子どもが楽しめる首都圏の大学の施設やレストラン、教育プログラムなどを紹介したガイドブック。

Amazonで購入

関西の大学を楽しむ本

関西の大学の一般の方に向けた取り組みや、美味しい学食などを紹介したガイド本。

Amazonで購入
年齢不問! サービス満点!! - 1000%大学活用術

年齢不問! サービス満点!!
1000%大学活用術

子育て層も社会人もシルバーも、学び&遊び尽くすためのマル得ガイド。

Amazonで購入
定年進学のすすめ―第二の人生を充実させる大学利用法

定年進学のすすめ―
第二の人生を充実させる …

私は、こうして第二の人生を見つけた!体験者が語る大学の魅力。

Amazonで購入

フツーな大学生のアナタへ
- 大学生活を100倍エキサイティングにした12人のメッセージ

学生生活を楽しく充実させるには? その答えを見つけた大学生達のエールが満載。入学したら最初に読んでほしい本。

Amazonで購入
アートとデザインを楽しむ京都本 (えるまがMOOK)

アートとデザインを楽しむ
京都本by京都造形芸術大学 (エルマガMOOK)

京都の美術館・ギャラリー・寺・カフェなどのガイド本。

Amazonで購入

PAGE TOP