暑中お見舞い申し上げます。一年でもっとも暑い季節の到来です。年々暑さがヒートアップしてお疲れの方も多いと思いますが、こんなときこそビタミンカラーの野菜を食べたり、涼しげな色の蛍の光に癒されたり……と、色で元気をとりもどしませんか。今回はいろいろな分野の「色」に関する記事を集めました。
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●健康にかかせない野菜パワー「抗酸化」研究を学ぶ! 摂南大 農学セミナーレポート
多くのスーパーの入り口付近で、まず出迎えてくれるのが、色とりどりの野菜や果物。多くの植物は黄色のカロテノイドを含んでおり、毒となる活性酸素を除去、この色素は人間の病気予防にも役立つといいます。植物の色には意味がある。その鮮やかさ、ダテではないようです。
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●クローンが実物超える? クローン文化財の生みの親、東京藝大の宮廻先生に聞いてみた
暑さ対策をかねて、涼しい美術館に行くという手もありますね。
こちらの記事は、クローン文化財についてのインタビューです。文化財の保護や修復に、デジタル技術とアナログの利点を活かした新しい手法が活躍。それがクローン文化財です。科学分析した絵具によるオリジナルの作品再現や、名画で使われている色の分解展示など、展覧会の様子とあわせてお楽しみください。
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●恐竜時代の「ホタルの光」を再現。中部大学・大場裕一先生に聞く、発光生物の不思議な魅力
夏の風物詩のひとつとなっているホタル。ホタルが地球上に現れたのは約1億年前で、この時代のホタルの光を再現したという研究者へのインタビューです。人間の目にはきれいで涼しげな発光色ですが、ホタルにとっては身を守るための意味があったようです。さて、その色とは……。
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●千年続く物語――女子宮廷装束の華、京都産業大学ギャラリー企画展をレポート
華やかさにおいて、この装束の右に出るものはそう無いのではないでしょうか。十二単など、宮廷装束に関する展示のレポートです。色の美しさに目を奪われると同時に、「重たそう」「昔も夏は暑かっただろうに」などと余計な心配をしてしまいます。
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科学、歴史、文化、と異なる視点の「色」に関する記事をご紹介しました。今回の記事にはありませんが、「色」と時代や社会といった切り口もあります。近日中にファッション・カラーに関する記事もお届けしますので、お楽しみに。