「文学」
文学は、いわば言葉でつくられたさまざまな作品を指します。
小説や詩、随筆や日記など、今まで文学に触れたことのない人は
恐らくいないのではないでしょうか。
古来より地域を人間は文字によって何かを書き残してきました。
文学研究では、作品が描かれた経緯や、
作品の背景となる時代の社会・文化・風俗、また多彩な人間のありようを読み解きます。
また、作者の思いを感じ取り、その人生を追体験することで、
自分の思考や心をより豊かにすることができます。
文学は現代でもとどまることなくつくられています。
また、海外の作品や古典など、
言語の違いや時代の違いを越えて評価される作品も少なくありません。
作品の持つ魅力に惹かれ、物語の表現や構成、読者の解釈に至るまで、
さまざまな手法で研究が進められています。
「統計学」
ビッグデータという言葉を最近耳にする方も多いのではないでしょうか。
大量のデータを収集し分析することで、経済や交通などあらゆる社会の動きが調査されています。
その際活躍するのが統計学の知識です。
統計学とは、一見バラバラのデータを数学的に処理し、隠れた傾向を見つけ出す学問です。
たとえば数年間に渡る気象情報を調べると、1年で気温の上昇し始める時期におおよその目星がつけられます。
暑くなってビールの売り上げが増えることを見越し、仕入れ量を増やしたり、
メニューを変更したり・・・と販売計画が立てられます。
しかし、ここで気をつけたいのは、分析した結果が本当に妥当なのか見極める必要があることです。
こんな話があります。
チョコに含まれる成分が記憶力を良くする、という紹介がされました。
そこで、チョコの消費量と学力の関係を国別に調べたところ、
消費量が多い国ほど学力も高い傾向にあることがわかりました。
これでチョコを食べると学力が上がることが裏付けられました。
しかし、本当にそうでしょうか?
チョコの消費量が多い国を見ていくとスイスやアイルランド、ベルギーやフィンランドが上位に来ています。
これらの国の共通点はなんでしょうか?
そう、いずれの国もヨーロッパのいわゆる先進国です。
つまり、チョコの効果というよりも、単にチョコを日常的に食べられるだけの余裕があり、
教育にも力を入れられる先進国の学力が高いのは当然ではないか?という反論が成り立ちます。
もちろん、ほかにも考えられる要因があるかもしれません。
このように、隠れた要因によって見かけの関係性が現れることを「疑似相関」といいます。
統計学はデータの氾濫する現代社会において進路を示してくれる、まさにうってつけの学問になり得ます。
しかし、その知識を使いこなすためには正しい認識と、
注意深く疑問点を見つける用心深さが必要となるでしょう。
いかがでしたか?
これを読んで、文学、統計学とはどのようなものなかを理解していただき、
当サイトを更に楽しんでもらえればいいなと考えております。
今後とも、ほとんど0円大学をよろしくお願いします。
(こちらは過去の記事を転載したものです。)