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大学はこう使え! 第10回社会人の大学の学び方“超”初級編

2017年4月25日 / コラム, 大学はこう使え!

不定期で連載している「大学はこう使え!」のコラムを、ひさしぶりに見返して、あっ! と思った。あーだこーだと大学の活用法を書いているが、そもそもの“大学で学ぶ”ということについて書いていないことに気づいた。しまった、これでは片手落ちである。

ということで、今回はおとなたちが大学で学ぶにはどうしたらいいかについて書こうと思う。ただ、書き出すとキリがないので、まずは“超”初級編。ぼんやりと興味があるけど、そんな大それたことはしたくない人におすすめな学び方をまとめてみた。

知らないあなたは損している!? 大学の無料公開講座

まず紹介したいのは大学の無料公開講座だ。大学によっては、オープンカレッジだとか、市民講座だとか、そういった名称で実施しているところもある。なかには半期ないし年間で実施し、ある程度体系だって学べる有料の公開講座もある。しかし、こちらは費用がかかることもあって若干ハードルが高いので、今回はふれず、別の機会にとっておこうと思う。

 

では、話をもどして大学の無料公開講座だが、どんなことが学べるのかというと、これはひとことであらわせられない。多種多様過ぎるのである。ただ傾向として、それぞれの大学が設置している学部学科と関連するテーマの講座が中心となる。だから、芸術に興味があるなら芸大のものを、小説が好きなら文学部がある大学のものを中心に探すと、わりかし興味に合致するものが見つかるのではないだろうか。

 

さらにいうと、無料の公開講座は無料であるがゆえに、告知に予算があまりとれないため、普段生活しているだけでは、なかなか目にすることがない。そのため大学のHPに訪れ、自ら情報収集することをおすすめしたい。ちなみに、HPのグローバルメニューにある「地域連携」や「地域貢献」的なところをクリックすると、よく公開講座の情報が載っている。

 

この無料公開講座の何よりの魅力は、ほとんどの大学で開催していることである。自宅付近の大学のものにぶらりと行ってみるもよし、これまで近づいたことすらない超有名大学のものに出かけるもよし。ちょっと調べれば簡単に見つけることができるので、大学の学びを知るためだけでなく、大学に足を踏み入れるきっかけに使ってみるのもいいかもしれない。

会場は阪大中之島センター。平日ですがほぼ満席です

以前、ほとゼロで紹介した大阪大学の公開講座の様子

 

社会人のための究極の学び「MOOCs」を使っちゃおう

公開講座はお手軽だ。さぁ公開講座に行こう! といっても、いやでも…と二の足を踏む人がいることはわかっている。働き盛りの社会人の多くは、大学に行く時間がそもそもとれないのだ。じゃあ、あきらめるしかないのか? いやいや、待って欲しい。インターネットを使って大学の講座を受けることだってできるのだ。

 

MOOCs、という言葉をご存知だろうか。これは「Massive Open Online Courses」の頭文字をとった言葉で、日本語に直訳するなら「たくさんの 開かれた インターネット上の 講座」。早い話しネットを使った公開講座である。日本ではJMOOCという非営利団体が中心となって実施しており、かなりの数の大学や企業などの公開講座がオンライン上に公開されている。しかも、そのすべてが基本無料なのである。

 

通常の公開講座には先生の話を聴くだけというものが多いが、MOOCsの場合は動画による講義とともに振り返りのテストがあったり、掲示板を使って受講生同士で意見交換ができたり、ネット環境を上手に使い、深く学ぶことができる。なかには反転授業といって、MOOCsの講座で学んだことをもとに、実際に教員と受講生たちが会ってより深く勉強するなんてものもある。

 

さらにMOOCsの講座は、一コマが10分程度で、それを毎日一つ数週間受講するという構成になっている。一つひとつが短いから通勤時間を利用して受講する、なんてこともできるのだ。他にも社会人が学びやすいように、かゆいところに手が届くような配慮が行き届いており、ある意味、社会人が大学で学ぶための究極のカタチといってもいいように思う。ぜひ実際に使ってみて、使い勝手の良さを、そして大学の学びの奥深さを感じとってもらいたいものだ。

オンライン上で多彩な公開講座を受講できる「JMOOC」

オンライン上で多彩な公開講座を受講できる「JMOOC」

 

無料公開講座、MOOCs、他にも伝えたい取り組みはいろいろとあるのだが、ほんとに書き出すとキリがないのだ、くどいようだけど。ダラダラと書くのは好まれないのは、よく知っている。だからまず、“超”初級編として、今回はこの二つでとどめておこう。どちらも基本無料である、手軽である。少しでも興味を感じてくれたなら、ぜひドアをノックしてみて欲しい。その先には、びっくりするほどたくさんの世界が広がっている。

 

大学と東急ハンズのコラボカフェ! 帝塚山大の「TEZUKAYAMA FOREST CAFE」

2017年1月13日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

東急ハンズといえば、工具や雑貨、アウトドア用品などの豊富な品ぞろえが魅力的な都市型ホームセンターである、この東急ハンズがプロデュースしたカフェがあるというだけで驚きなのだが、なんとそのカフェが大学内にあるというのだ。一体どんなカフェなのか、現地に行ってみた。

今回、訪れたのは、東急ハンズと奈良県にある総合大学、帝塚山大学がコラボレーションした「TEZUKAYAMA FOREST CAFE」。2015年9月にオープンしたこのカフェは、店名に“フォレスト”とあるように森の中にあるカフェをイメージしており、“木漏れ日”を空間演出のテーマにしているとのこと。

実際に訪れてみると、カフェ内の床、天井、テーブルはすべて木で統一されており、とても落ち着いた雰囲気。黒板のついた大きな円柱が、いくつもカフェ内にそびえており、これがまるで大木のようだった。

また、店内には学生に混じって、学外から訪れた一般客らしき人の姿も。いろんな世代の人が気兼ねなくくつろいでいるのは、見ていて心地がよかった。
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料理はカウンターで頼み、できあがったら取りに行くスタイル。メニューを見てみると、サンドウイッチやスィーツが充実しており、なかには奈良の老舗牧場である植村牧場の牛乳を使ったドリンクや、帝塚山大がプロデュースした大和ベジサイダーや帝塚山ロールなどの名前も。ちなみに大和ベジサイダーについては、以前、ほとゼロの記事で取り上げているので、興味のある方はぜひ読んで欲しい。

いろいろと悩んだあげく、頼んだのは人気商品だと店長にすすめてもらった「わ〜のスイートポテトパイ」と、植村牧場の牛乳を使った「まほろばプリン」。ちなみに帝塚山大の男子諸君にはスィーツ男子が多いらしく、わ〜のスイートポテトパイはボリュームがあり、男子にもかなり人気だとか。

わ〜のスイートポテトパイ(300円)

わ〜のスイートポテトパイ(300円)

まほろばプリン(250円)

まほろばプリン(250円)


で、実際、食べてみると、うん、やっぱり美味しい。わ〜のスイートポテトパイは、あったかくてサックサクのパイと冷たいソフトクリームの組み合わせが絶妙。まほろばプリンは濃厚だけど甘すぎずクセになる味だ。学内でここまで本格的なスイーツを楽しめるのは、かなり贅沢なのではないだろうか。

帝塚山大はフォレストカフェが一般利用できるだけでなく、大学の図書館も一般利用できるうえ、年間60回ほど公開講座も開催している。わざわざカフェだけのために大学に行くのは…という人も、これら取り組みと合わせて利用してみれば、重たい腰もグンッと軽くなるはずだ。ただしフォレストカフェは土日祝が休みなので、利用するときはご注意を!

大学はこう使え! 第9回サイトで楽しむマニアックな大学

2017年1月6日 / コラム, 大学はこう使え!

大学が楽しい! 面白い!! といくら伝えたところで、こう寒い日が続くとわざわざ大学に出かけようなんて気持ちになれないのがフツーである。でも、だいじょうぶ。出かけなくても、大学を楽しむ方法はあるのだ。今回はそんな方法のひとつ。大学の知やマニアックさを楽しめる個性豊かな大学のウェブサイトをご紹介しよう。コタツのなかでスマホ片手に、ぜひ大学を堪能してみてくれ。

まずは直球ストレート。東京大学の「東大TV」

まず挙げるのは、大学の知を楽しむという、もっともオーソドックな楽しみ方ができる東京大学のウェブサイト。その名も「東大TV」。このサイトでは、東大で開催された公開講座や講演会を動画で楽しむことができる。しかも会員登録も費用も不要だ。
羽生善治三冠やアウンサンスーチー氏、トマ・ピケティ教授などなど。各界の超一流の講演もたくさん並んでいるので、意識が高い人もそうでない人も、ぜひ一度はのぞいてみてほしい。
●東大TV http://todai.tv

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素朴な疑問をしっかり解決。立命館の理系情報発信サイト「TANQ」

次に紹介するのは、立命館大学のメディアサイト「TANQ」。このサイトは、立命の理系学部が取り組む実験や研究を紹介するウェブサイトなのだが、取り上げるテーマが面白い。たとえば「インターネットの盗聴をどうやって防ぐ?」とか、「マウスは人間と同じようにモノが見えるのか?」とか。普段の生活のなかで、ふと思い浮かぶような、素朴な疑問をテーマにしているのだ。しかも、どの記事も動画&文章で紹介しているうえ、文章がいい感じにゆるくて読みやすい。昨年11月末にオープンしたばかりのため、記事はまだまだ少ない。しかし、おとなはもちろん、こどもにも見せたい良サイトのため、ぜひこれからに期待したい。
●TANQ http://www.ritsumei.ac.jp/tanq/
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ゲーム感覚で知識を増やせ! 東大生のクイズサイト「Quiz Knock」

またもや東大関連のサイトとなってしまうのだが、どうしてもこれは伝えておきたい。「Quiz Knock」。このサイトは、現役東大生であり高校生クイズ2連覇を達成した伊沢拓司氏を中心とした東大生有志が運営するクイズサイトである。
クイズサイトって何やねん、とつっこみが聞こえてきそうだが、このサイトはそうとしか表現しようがない。東大生が考えたさまざまなジャンルのクイズが、ひたすらアップされていく。しかも一日に何記事も、である。うん、かなりシュールだ。でもだからこそ、面白い。やりだすと止まらなくなるので、ひまつぶしにおすすめしたい。
●QuizKnock  http://quizknock.com
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京大を表現したカオスなモバイルサイト「探検! 京都大学」

最後に取り上げるのは、京都大学が世に送り出した、非常にユニークなモバイルサイト「探検! 京都大学」。モバイルサイトと書いているように、このサイトはモバイル(スマホもOK)からしかつながらず、PCから入ると同じ名前の別サイトにつながってしまう。ただし、PCサイトからもグローバルメニューを経由することで、モバイルサイトに行くことができる。もうこの仕様からしてカオスなのだが、内容はそれどころジャナイ。
サイトのコンセプトは、「とことん『めんどくさいサイト』」。このコンセプトに恥じず、ほんとにめんくさいのだ。メインコンテンツは“すごろく”なのだが、何度やってもすぐスタートにもどされるし、途中にでてくるクイズもひたすらマニアック。おまけに、クイズの回答次第で飛ばされるミニゲームにびっくりするほど時間がかかる。まさに「京大生=変人」を体現したかのようなサイトなのだ。
しかし、である。サイトからひしひしと伝わる京大愛であったり、不条理すぎるがゆえの面白さというのは、おそらくこのサイトでしか感じられないスペシャルなものだと思う。いちおう高校生向けのサイトなのだが、京大に縁もゆかりもないおとなでも十分に楽しめる内容になっている。ぜひ酒でも飲みながら、この不条理な世界にひたってほしい。
●探検! 京都大学 http://www.mendoksa.pr.kyoto-u.ac.jp
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まだまだ紹介したいウェブサイトはたくさんあるのだが、今回はとりあえずここまでにしておこう。

大学のウェブサイトのなかには、今回、紹介したように少しのぞくだけで大学のマニアックな世界の一端を感じとることができるものがチラホラある。出不精なひとはもちろんだが、普段、大学との接点がないひとも、大学を知る機会にこれらサイトを利用してみてはいかがだろう。大学がいかにひとをワクワクさせる場所なのか、即座に理解してもらえるはずだ。

大学はこう使え! 第8回学食それは隠れたグルメスポット

2016年7月11日 / コラム, 大学はこう使え!

学食というと、安い、多い、でも味はイマイチ……。そんなイメージを持っている人が大多数なのではないだろうか。でもこれはもう昔の話。今の学食は知る人ぞ知るグルメスポットなのだ。この学食を気持ちよく使うために、知っておいて欲しいことを、今回はまとめて紹介したい。

お客様じゃなく、利用者という意識で。

通常、レストランでは席に座るとオーダーをとりにきてくれるし、料理をテーブルに運んできてくるのが当たり前。しかし、学食でそれを期待してじっと座っていても、おそらく料理にありつけることは永遠にないだろう。というのも、多くの学食は食券を買って調理のおばちゃんに渡すタイプか、並んでいる料理をとってレジで精算をするタイプのどちらか。さらにいうと、食べ終わった食器は自分で返却口まで持っていくのが、学食の常識である。
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学生からしてみれば、こんなことは当たり前なのだが、悲しいかな取材をしていると、時折、こういったルールを理解していない一般人のマナーの悪さを耳にすることがある。

学食はサービスを減らすことで料金を抑え、学生たちに安くて美味しい料理を提供している。だから一般の人も利用するときは、お客様という意識を捨て、つつましく利用をしてもらいたい。郷に入っては郷に従え、である。

大阪大学・学食名物の天津麻婆丼

大阪大学・学食名物の天津麻婆丼

学食ゴールデンタイムは避けるべし。

学食を使う上で、忘れてはいけないルールがもう一つある。それは、12時〜13時半の学食ゴールデンタイムを避けて利用することだ。学生たちが学食を利用するのは、2限目終わりから3限目がはじまるまでの昼休みの時間帯に集中している。昼休みがはじまるまではガラガラだった学食も、この時間になると、まちの繁盛店なんか比べものにならないほど、人でごった返すのである。ただし、昼休みが終わると多くの学生は授業に出るので、嘘のように人が減っていく。ちょっとした思いやりとスケジューリングで、この時間帯をはずして学食を利用すれば、だいぶ気持ちよくランチを楽しめるはずだ。

さらにいうと、平日に比べて土日は学食利用者がかなり少ないので、かなり快適に利用することができる。しかし、営業時間が平日とは異なる場合が多いので、事前にチェックしておくのがいいだろう。また、大学が長期休暇に入ると営業時間が変わったり、店を閉めてしまったりするところもある。せっかく足を運んだのに店が閉まっていると、テンションが下がってしまうので、8~9月、2~3月に利用する場合は注意して欲しい。

学内レストランを楽しもう。

いろいろと書いたが、実はこれまで書いた内容があまり当てはまらないタイプの学食もある。これはそもそも一般の人の利用を視野に入れてつくられたもので、学食というより、大学にあるレストランといった方がしっくりくる。これまでほとゼロで取り上げた、京都精華大学の「REATA」武蔵野大学の「ロハスカフェARIAKE」京都大学の「カンフォーラ」名古屋大学の「シェ ジェロー」なんかがこのタイプだ。

このタイプについては、学内にありはするもののほぼ通常のレストランなので、学食ならではのルールをそこまで気にする必要がない。値段については、さすがにセルフサービスの学食に比べると少し高く、通常のレストランに近い。とはいえ、レストランとして高い評価を受けている店もあり、学食らしくないオシャレな店も多いのだ。

京都精華大学「REATA」の内観。のんびりコーヒーを飲むこともできる

京都精華大学「REATA」。のんびりコーヒーを飲むこともできる

学食らしくないオシャレな雰囲気の武蔵野大学「ロハスカフェARIAKE」

学食らしくないオシャレな雰囲気の武蔵野大学「ロハスカフェARIAKE」


緑が多く広々としたキャンパスや、学生たちが行き交う様子を眺めながらいただく食事は、普段の慌ただしさを忘れさせる至極のひとときである。安くて美味しい学食を楽しむのもいいが、たまにはグルメスポットとして大学を利用してみるのもアリではないだろうか。

大学はこう使え! 第7回大学スポーツを100倍楽しくする学生スポーツ新聞

2016年7月6日 / コラム, 大学はこう使え!

前回の大学はこう使え!のコラムで「実はこんなに面白い大学スポーツ!」と題して、プロスポーツとはひと味ちがう大学スポーツの魅力について紹介した。それで、このときのコラムの最後にサラッと「学生スポーツ新聞」について触れたのだが、実はこの新聞かなり面白いのだ。今回は大学スポーツを何倍も味わい深くする、学生スポーツ新聞について取り上げていきたい。

学生たちがつくる、とにかく中身が濃い新聞。

まず、学生スポーツ新聞とは何か、だが、これは簡単に言うと、スポーツ新聞の学生版である。ただ通常のスポーツ新聞は、たとえ贔屓の球団やチームがあったとしても、ある程度まんべんなく情報が載っている。でも、学生スポーツ新聞の場合、学生記者たちが自校のクラブの活躍にのみスポットライトを当てて記事を書いているのが特徴だ。

 

発行回数は大学によって異なり、多いところなら年10回以上、少ないところだと年数回。また、すべての大学で発行しているわけではなく、スポーツが強い、とくに野球、ラグビー、サッカー、駅伝といった人気のある大学スポーツが強い大学が積極的に発行している印象がある。

 

少し前の情報となり恐縮なのだが、4年ほど前に、最も歴史があると言われ、「大学新聞コンテスト」のスポーツ新聞部門で3年連続(2013~2015年)最優秀賞を受賞した「明大スポーツ新聞部(明治大)」を取材したことがある。このとき聞いた話だと、明大スポーツは月に1回の発行で毎号1万部。関東大学ラグビー対抗戦での早稲田vs明治、いわゆる早明戦のときに発行する「ラグビー明早戦特別号」に限っては、なんと3万部も発行すると聞いた。3万部、もうこれはちょっとしたメディアである。

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情報が隅々まで情報が詰まった誌面は圧巻のひとこと。写真も迫力があり見応えがある(明大スポーツ)

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「早明戦(ラグビー)」に劣らず人気な「早慶戦(野球)」の会場で売られていた『早稲田スポーツ』と『慶應スポーツ』の特別号


また、明大スポーツの学生記者は、担当するクラブに頻繁に顔を出し、上述した早明戦の時期になると、複数の記者が休日返上でラグビー部に通い詰めるのだという。選手たちは話しやすい同窓の学生記者に何度も顔を合わせて取材されるわけである。当然、他では言わないような心情も、ついつい語ってしまうことだろう。

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明大スポーツの制作風景。誌面にかける情熱は並々ならないものがある

学生スポーツ新聞は、こうやってゲットせよ。

今回は明大スポーツを例に挙げたが、他の学生スポーツ新聞も程度の差こそあれ似た魅力がある。つまり、紙面内容が限定的ではあるけれど、ものすごく濃いのだ。ではこの新聞、一体どこで手に入れたらいいのだろうか。

 

一つは、発行日のすぐ後に大学に訪れるとラックなどに並んでいるので、そこからもらうという方法がある。しかしこれは近隣に住んでいる人はともかく、それ以外の人にとっては猛烈に億劫である。そのためおすすめしたいのが、各学生スポーツ新聞に定期講読を申し込む、という方法だ。

 

明大スポーツをはじめ、早稲田スポーツ(早稲田大)、KEIO SPORT PRESS(慶應大)、立教スポーツ(立教大)、スポトウ(東洋大)などなど、メジャーどころの学生スポーツ新聞は、すべてウェブサイトを持っており、ここから定期購読の申し込みができる。値段は、発行回数などによって異なるのだが、だいたい送料込みで1,500〜4,000円くらい。ウェブサイトで試し読みができる場合が多いので、そちらを読んで判断するのがいいだろう。

 

さらに言うと、これら学生スポーツ新聞のウェブサイトにはけっこうな情報が載っているのだ。学生スポーツ新聞に比べて即時性も高い。記事としては“読ませる”というより、最新情報を“伝える”ことに主眼を置いた短文のものが多いのだが、こちらも合わせてチェックするとより深く情報を得ることができる。

 

学生スポーツ新聞とウェブサイト。二つを上手に使うことで大学スポーツ観戦はもっともっと楽しくなる。まずは騙されたと思って、興味のある大学に学生スポーツ新聞がないか、ウェブで検索してみてはいかがだろうか。

 

明大スポーツ|明大スポーツ新聞部

明大スポーツWEB(http://www.meispo.net/

早稲田スポーツ|早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ(http://wasedasports.com/

KEIO SPORTS PRESS|慶應スポーツ新聞会

KEIO SPORTS PRESS(http://keispo.org/wordpress/

スポトウ|東洋大学スポーツ編集部

スポトウ(http://sports-toyo.com/

大学と地域が創る、新しい学び、新しいまち。大学の地域貢献プロジェクトまとめ!

2016年6月14日 / まとめ, トピック

大学の学びは、これまでにないほどアクティブに、そして魅力的に変わろうとしています。この学びのキーワードの一つになっているのが「地域」です。大学と地域が手を取り合うことで生まれた、新しい学び、新しい大学の在り方を感じさせる取り組みをまとめました。


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動物園と芸大生のコラボが子どもたちを笑顔にする。

2009年から着手したリニューアル整備が完了し、人気急上昇中の京都市動物園。この動物園と京都精華大学の学生が手を取り合って作っている体験型教育エリア『京都の森』が、子どもたちに大人気。さまざまな取り組みが行われる森での日々を取材しました。

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祇園祭を裏から支える、町衆と学生たちの物語。
全国的にも有名な京都三大祭の一つ祇園祭。あまり知られていない祇園祭の裏側とともに、この祭を町衆たちと支える佛教大学の学生たちを追いました。若者が関わることで活気を取り戻していくまちの姿には、これからのまちと大学の関係を予感させるものがあります。

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立命館の挑戦。常識破りのキャンパスがめざすもの。
2015年に開設された立命館大学大阪いばらきキャンパスは、子どもが遊びまわり、地域の人が散歩する、他に類を見ない開かれたキャンパスです。このユニークなキャンパスがめざすものは何なのか、OIC地域連携室副室長の服部先生にお話をうかがいました。

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女子大×日本酒の異色コラボが、新しい文化を創る。
渋いおじさまたちのお酒という印象がある日本酒を、女子大生のフレッシュな感性で若者に普及しているのが大妻女子大学の「日本酒文化発信プロジェクト」です。このプロジェクトの一環として、東京・松屋銀座で学生がバーを運営していると聞き、取材にいきました。

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千代田区を盛り上げる、明治大学のフリーペーパー。
A4判68ページというボリュームを誇り、年1回発行するフリーペーパー『Chiyomo』。千代田区の活性化をテーマに10年以上発行されてきた、このフリーペーパーの魅力や制作秘話について、制作者である小川ゼミの皆さんに語ってもらいました。

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…いかがだったでしょうか? 他にも大学の地域連携プロジェクトの情報が「大学の地域貢献」にたくさん載っています。また、大学が取り組む商品開発にスポットライトを当てた「大学発商品を追え!」や、魅力的な広報誌を紹介する「大学発広報誌レビュー」なども、きっと日々の業務の参考になるはずです。

さらに2016年5月末に、おとなが使える大学の施設や取り組みを一挙に紹介する雑誌『関西の大学を楽しむ本』を発売しました。 こちらの詳細はInformation欄にまとめていますので、ぜひご覧になってください。これまでになかった視点から大学情報を発信するウェブマガジン「ほとんど0円大学」をこれからもよろしくお願いします!!

大学の底ヂカラを知る。驚きの“知”に触れられる研究紹介レポートまとめ!

2016年6月13日 / まとめ, トピック

日々さまざまな研究が行われている大学では、時には世界を変えるような素晴らしい研究成果が生まれることもあります。これからの社会に大きな影響を与えるかもしれない、大学の魅力的な研究についてまとめてみました


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人とコンピュータをつなぐ、最新インタフェースの世界。

コンピュータが日常生活の隅々にまで影響するようになりましたが、それでもコンピュータを使うときは意識して利用します。こういった中、人とコンピュータの関係性を次のステージに進めようと、大阪大学の伊藤先生は『無意識コンピューティング』を研究します。

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これぞ日本人待望の食品革命! 凍らしても美味しいお餅誕生!
放っておくとすぐ堅くなるのが悩みのお餅。関西大学の河原先生と堺の和菓子屋が手を組み、「不凍タンパク質」を使って、解凍するだけでつきたての美味しさを再現するお餅を開発。「不凍タンパク質」とは何か、またこのお餅はどうやって開発されたのかを追いました。

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観光を根本から考え直す、ダークツーリズムという視点。
きれいな景色を眺めたり、美味しい食事を楽しんだりするだけが観光ではありません。戦争や災害など人類の悲しみの跡を辿る、まったく新しい視点から生まれた観光、「ダークツーリズム」の第一人者である追手門学院大学の井出先生にお話を伺いました。

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京大×早稲田が生んだ、大ヒットビールの開発秘話。
シリーズ累計50万本を売り上げ、大学発商品としては異例のヒットを飛ばしたナイルシリーズ。これは京大と早稲田と黄桜で開発した、古代小麦を使ったビールたちです。なぜこのビールが生まれ、こんなに人気があるのか、開発の軌跡を紹介します。

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圧倒的な遮音効果。「エッジ効果抑制理論」が凄い。
騒音をシャットアウトする壁、「遮音壁」の性能を飛躍的に向上させた「エッジ効果抑制理論」。これは一体どういう理論なのか、またいつどうやって生み出されたのか。理論を発見した関西大学の河井先生に話してもらいました。見えないからこそ面白い音の世界へようこそ!

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…いかがだったでしょうか? 他にも面白い研究のレポートが「この研究がスゴい!」にたくさん載っています。さらに「大学発商品を追え!」では、これら研究成果や学生たちの頑張りをもとにつくられた商品が作られるまでを紹介。こちらの情報もきっと、ビジネスに役立つヒントになるはずです。また、これら情報をきっかけに、もっと大学を使いたくなったら「大学はこう使え!」をご覧ください。ここでは、社会人にオススメな大学の施設や取り組みの活用方法を解説しています。

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学生演劇やテルミンコンサートなど、未知の世界に触れられる大学のイベントまとめ!

2016年6月10日 / まとめ, トピック

カジュアルだけどアカデミック。旅行やレジャーとはまた違う、ちょっとマニアックなエンターテインメントが大学にはたくさんあります。まさに“おとなの娯楽”というのにふさわしい、大学のイベントをまとめてご紹介します!


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世にも不思議な楽器、テルミンを聴きに。
グランフロント大阪で開催される大学の魅力的な研究に触れられる人気講座を潜入レポート! 参加した日の講座は何と“テルミン”がテーマ。普段の生活では、まず知ることのない世界をのぞけるのは、大学の講座の醍醐味です。

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近畿大学で留学体験!? 英語村で異文化に触れよう。
日本の大学にいながら留学体験ができる近畿大学の英語村E3をレポート。施設内は日本語NGですが、和気あいあいとした雰囲気で誰でもすぐに馴染めます。英語に苦手意識がある人にこそオススメしたいスポットです

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おとなも心躍る、京大水族館バックヤードツアー。
京都大学が水族館を運営していることをご存じですか? しかもこの水族館ではバックヤードの見学ができるツアーが開催されています。いつもは入れない水族館の裏側は驚きと発見がいっぱい。貴重な体験に心を躍らせましょう!

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私立大学国内最大級の望遠鏡で、星空を楽しもう。
京都産業大学にある神山天文台では、研究者の解説を聞きながら大学の巨大望遠鏡で星空を楽しむことができる天体観望会を開催。巨大望遠鏡で見る星は神秘的で心が洗われること間違いなし。非日常を味わいに出かけてみませんか?

記事本文はこちら


 


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学生演劇の真骨頂。明大のシェイクスピア劇が凄い。
4000人近くの観客が集まるという明治大学の学生演劇。演者はもちろん、脚本、演出、舞台美術、音楽、すべて学生が担当するこの演劇の練習や本番を密着レポート。プロとは違う学生ならではの面白さをぜひ味わってください。

記事はこちら 準備編/本番編


 

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