ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

美味しい大学ならココ!@東京編

2017年2月16日 / まとめ, トピック

大学の美味しいお店ってどう探すの? なんて方にお届けする、美味しい大学特集! 本日は東京近郊の「美味しい大学」、ご紹介します。


まずはこちら!
東京を代表する大学、東京大学より和菓子店「くろぎ」です。大学で和菓子? なんだか意外な組み合わせなのですが、ふかーい意味が。味だけでなく、その背景もお楽しみください!

ダミー画像 200x150東大×くろぎ 和菓子の未来をきいてみよう。【前編】
近ごろ大学内に併設されるカフェやレストランに、こだわりのお店が増えてきました。今回はオープンして1年になる、東京大学内にある「廚 菓子 くろぎ」へ。湯島にある本家の日本料理店「くろぎ」は、今予約の取れないお店のひとつです。そんな名店がなぜ東京大学に和菓子店を開くことになったのか…… 記事本文はこちら


 


お次はここ!
こちらも東京を代表する大学のひとつ、早稲田大学よりお届けします。「グッドモーニングカフェ早稲田」は店名からは想像つきませんが夜にはお酒も楽しめるんです。朝活はもちろん、夜もオススメですよ~♪

ダミー画像 200x150朝を制する者は人生をも制する!?早稲田の新カフェ
今日は早稲田大学からすぐ近くにある、「グッドモーニングカフェ早稲田」に行ってきました。まだオープンして約3ヵ月の新しいカフェ。ちょっと変わった名前に込められた意味とは? 近年増えている大学とカフェの取り組みについて店長代理の柴崎さまにお話を伺いました…… 記事本文はこちら


 


まだまだありますよ!
続いては皇居ランナーが御用達のこちらのお店。スポーツ栄養学に基づいた食事を鹿屋体育大学が提供してくれるんです!
ダミー画像 200x150アスリートじゃない私が、鹿屋アスリート食堂に行ってみた@鹿屋体育大学
週末、皇居の周りを散歩していると、走っていない自分がなんだか恥ずかしく思えてくるぐらい、大勢の皇居ランナーたちが走っている。そんな彼らがランニング後、足しげく通う店があるという。「鹿屋アスリート食堂」だ。飲食店の企画・経営をする株式会社バルニバービ、トップアスリートが多数在籍する鹿屋体育大学、鹿児島県鹿屋市からなる産学官連携プロジェクトとして…… 記事本文はこちら


 


またまた東京大学の登場です。今度は農学部より「レストラン アブルボア」のご紹介。
本郷キャンパスではなく、園となりの弥生キャンパス内に位置し、すこし落ち着いた雰囲気で食事をお楽しみいただけるんです!
ダミー画像 200x150学食のイメージが180度変わる!東大農学部の「レストラン アブルボア」

「非日常的な空間」の中で「リーズナブル」に「おいしいランチ」を「ゆったり」と楽しみたい。そんなときは、東京大学農学部 向ヶ丘ファカルティハウス内にあるレストラン アブルボアがおすすめだ。東大といえば本郷キャンパスが有名だが、農学部はその隣の弥生キャンパス内にある。最寄りは南北線の東大前駅で、1番出口を出て左に少し歩くと農正門が現れる…… 記事本文はこちら


 


最後はこちらのお店。中央大学にある「カフェ ポンヌ」。
こちらではリーズナブルにホテルクオリティのランチを楽しめるんです!駅から近くアクセスが便利なのも嬉しいですね^^♪
ダミー画像 200x150ホテルクオリティの料理をお得に!カフェ ポンヌフ@中央大学駿河台記念館

メイン料理、サラダ、スープ、パン(or ライス)、デザート、コーヒーまでついた贅沢なランチコースを、たった1,080円(税込)で堪能できるお店があるという。その名も、「カフェ ポンヌフ」。中央大学駿河台記念館内にある、阪急阪神東宝グループの「第一ホテルサービス」が運営している喫茶室だ。JR御茶ノ水駅 聖橋口を出て3分ほど歩くと…… 記事本文はこちら



いかがでしたか? 気になるお店はありましたか?
みなさんも気軽に大学グルメを楽しんでみてくださいね♪

また、ここに掲載しているお店以外にも、美味しい大学グルメならここ!という情報をお持ちの方がいればぜひ、お教えください!

バレンタインも大学で楽しんでみませんか?

2017年2月7日 / まとめ, トピック

今年もバレンタインの季節がやってきましたね。
街中に甘いチョコレートの香りが広がって、なんだかうきうきしちゃいます!

今回はそんなバレンタインにまつわる記事をまとめてご紹介いたします♪


まずはこちら!バレンタインに大学発チョコ…なんていかがですか?

ダミー画像 200x150ドクダン流対決!東大チョコVS京大チョコ
おいしいのはどっち?なにかと引き合いに出される両大学。グッズのチョコレートをネタに、味はもちろん、パッケージやその裏の記載まで徹底比較してみた。チョコ通とはいえないほとゼロ編集部のあくまで独断だが、さて、軍配があがるのは?…… 記事本文はこちら


 


カカオ豆からチョコレートを作る方法ご存じですか? 

ダミー画像 200x150チョコと国際協力を学んでみよう!by龍谷大×Dari K
カカオ豆からチョコを作ったことありますか?といっても、なかなかそんな機会は少ないはず。以前ほとゼロで取材した「国際協力×○○○○」がテーマの龍谷大学経済学部講師・神谷祐介先生のゼミが、「チョコレートづくり&国際理解ワークショップ」を開催。インドネシア産のカカオ豆を使用したチョコレートで注目を集める、京都の「Dari K(ダリケー)」と初タッグを組んだ…… 記事本文はこちら


 


チョコが苦手な方にはこんなスイーツいかがですか? あまり見かけることのないもの揃ってます!

ダミー画像 200x150大阪府立大×みどり製菓のいちじくスイーツ!
みなさん、いちじくはお好きですか? 羽曳野市は大阪の中でも随一のいちじく生産量を誇ります。しかしいちじくは柔らかくて傷みやすいため長距離出荷はなかなか難しい……。さらに一斉に収穫時期を迎えるため、地産地消、出荷されず廃棄されてしまうものも多いのだとか。そんないちじくを救うべく立ち上がった…… 記事本文はこちら

 

ダミー画像 200x150もっと“奈良漬”を広めよう! 奈良女子大の奈良漬スイーツ

奈良漬はお好きでしょうか? 好きな人にとってはたまらないものですが、苦手な方も多い食べ物ですよね。実際、わたしも奈良県出身ではありますが、あまり得意ではありません…。そんな奈良漬をもっと多くの人に食べて貰おう! と奈良女子大学の学生たちが“奈良の食プロジェクト”を結成。現在、約60名の学生たちが活動しています…… 記事本文はこちら

 

ダミー画像 200x150エミューの卵、食べてみたい?気になる人は東京農大へ!

エミューって知ってます? オーストラリアの砂地を駆け抜ける、ダチョウよりちょっと小さな翼のない鳥…そう、それがエミューです! 聞いたり、見たことがあっても、卵を食べたことある人は、きっと少ないでしょう。実は、エミューの卵をつかった和スイーツ“生どら焼き”を食べられる場所があるんです。オーストラリア…いえいえ、東京・世田谷に!…… 記事本文はこちら


 


大学のスイーツを食べ比べしたこともありました。なかには通販で買えちゃうものありますよ!

ダミー画像 200x150大学グッズよろず紀行 ~スイーツ事件編~
以前、大阪梅田の紀伊国屋で行われていた大学グッズ販売イベント、「学市学座」で購入した、大学発商品についてご紹介しました。その後、3大学のカレーを勝手に対決させたりしましたが、今回は残りの商品をまた勝手にレポートしていきたいと思います。スパイス漂うカレー対決からしばらくして、そういえばほかにどんなものを買ったのかな?と……… 記事本文はこちら



いかがでしょうか? なにか参考になるようなものはありましたか?
それでは、みなさまステキなバレンタインをお過ごしください!

年末大特集 2016年 TOP5発表!!

2016年12月31日 / まとめ, トピック

昨年もお届けした、ほとゼロ年間ランキング!(年末大特集 2015年 TOP5発表!!
今年はどの記事が一番読まれていたのでしょうか…

気になるランキングはこちら!




大阪市立大学×大阪市立自然史博物館・メタセコイア発見75周年イベントへ!

2016年12月21日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

大阪の三木博士が化石を発見し、新種であると発表した植物・メタセコイア。メタセコイアは発見当時は絶滅したと考えられていたものの、その後中国にて生存が発見された珍しい植物です。そんなメタセコイアの化石発見から75年、生存を発見してから70年をむかえました。(「国境を越えた学者のこころ『メタセコイア物語』(前編)(後編)」)

それを記念し、大阪市立大学と公益財団法人大阪市博物館協会が連携し、「生きている化石「メタセコイア」-化石発見75周年・生存発見70周年記念-」と題し数々のイベントを開催。その中から、大阪市立自然史博物館で行われたオープンセミナーと特別陳列の模様をお届けいたします!

メタセコイアを発見してみよう

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オープンセミナーでは「国境を越えた学者のこころ『メタセコイア物語』(前編)(後編)」で監修をつとめてくださった大阪市立自然史博物館の塚腰実学芸員が登壇。

「三木博士が化石を発見して、『新種である』と同定※1し、メタセコイアと名付けたのが75年前になります。本日は一旦この情報を忘れてしまい、メタセコイアの化石をみて『これは未知の植物だ』と同定した三木博士の体験を追体験してみましょう」とスタートしました。
※1:自然科学で、分類上の所属を決定すること。

塚腰先生は最初に、メタセコイアにはそっくりの木が2種類あると説明がしてくれました。
「セコイア」と「ヌマスギ」です。素人のわたしからするとどちらも一緒に見えてしまうぐらいよく似ています。

セコイア

セコイア

ヌマスギ

ヌマスギ



では、セコイア、ヌマスギをじっくり観察してみましょう。
まずは葉が付いた枝の部分を見てみます。

セコイアの葉は互生

セコイアの葉は互生

ヌマスギの葉も互生ですが、少し形がちがう!

ヌマスギの葉も互生ですが、少し形がちがう!


葉の部分を見ると形が違うのが分かりますね。
どちらも互生※2ではありますが、セコイアにはくびれが見られます。秋に芽をつくり休眠し、翌年さらに葉を伸ばすのです。このくびれはその境目にあたるんです! この特徴から、セコイアは常緑樹であることがわかります。
※2:植物の葉が、茎の一つの節に1枚ずつ方向を変えてつくこと

次はこちらの球果(雌花が成長したもの、マツで言えばマツボックリ)をごらんください。

鱗片がらせんに配列されています

鱗片がらせんに配列されています(セコイア)

こちらはなんだかまん丸!

こちらはなんだかまん丸!(ヌマスギ)

 

全然ちがいます! これを見れば別の木であることはすぐに判明しますね。

と、これらを踏まえたうえでメタセコイアの話に戻ります。

メタセコイアの葉

メタセコイアの葉

メタセコイアの球果

メタセコイアの球果


これらは三木博士が実際に研究に用いた化石たちです。

三木博士はここからどのようにして未知の植物(新属の植物)であると発見したのでしょうか。

メタセコイアの葉がついた枝の化石

メタセコイアの葉がついた枝の化石


まず葉からは以下の要素を導き出しました。
・枝の長さは一定(くびれがない)。
→セコイアではない。1年分の枝で落葉樹である。
・枝の先端に芽がない。
→セコイアではない。落葉樹である。
・葉は対生※3
→ヌマスギ、セコイアではない。
※3:葉が茎の一つの節に2枚向かいあってつくこと

メタセコイアの球果の化石

メタセコイアの球果の化石


そして球果からは…
・球果の鱗片が十字対生になっている(縦から見た断面図では対生に)
→セコイアの変異と考えられているが本当にそうだろうか?
・球果の柄に対生の葉の痕がある。
→葉が対生する球果と枝は同じ植物のものである。

これらの判断からこの化石は未知の植物のものである!とわかったわけです。

ちなみに、こちらが現生するメタセコイアの葉と球果です。

現生するメタセコイアの葉

現生するメタセコイアの葉

現生するメタセコイアの球果

現生するメタセコイアの球果


確かに化石と同じ特徴をもっていますね!

三木博士は「中学校までに習う植物の知識があれば誰でも新種であることは判明できた」とおっしゃっていたそうです。確かに説明してもらうと分かりやすいお話ではありました。それでもわたしには絶対発見できなかった自信があります…。みなさんはいかがでしょうか?

こうして、未知の植物であることが発見されたメタセコイア。
この後、絶滅したとされていたメタセコイアが中国で生きていることが判明…というドラマが起きるのですが、そちらについては「国境を越えた学者のこころ『メタセコイア物語』」にて!(何度もすみません…)

メタセコイアの活用方法

メタセコイアは25-35メートルにもなる巨木。
近年そんなメタセコイアを材木として利用することもはじまっているのだとか。
「メタセコイア バスケット」と検索してみるとかわいい商品もありますよ♪

塚腰先生は材木としての利用以外に、メタセコイアの春の枝を「おひたし」にして食べることにチャレンジ!
残念ながら今のところは落選だそうです……(この話に会場は笑いに包まれました)

こうしてオープンセミナーは終了。
歴史的発見をていねいな説明で聞くことで、しっかり理解することができました。

この後、特別陳列会場にて塚腰先生が説明をしてくださるとのことで、場所を移ります。

貴重な資料の数々

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特別陳列会場はたくさんの人で賑わっていました!
展示されている一点、一点説明している塚腰先生。参加者のみなさんは分からないことがあれば積極的に質問されていました。

三木先生が実際に採集し調べた化石

三木博士が実際に採集し調べた化石

メタセコイアの普及に尽力したメタセコイア保存会の資料

メタセコイアの普及に尽力したメタセコイア保存会の資料

メタセコイア保存会の会計資料。細かな字でびっちりと書かれています。几帳面さがうかがえます…。

メタセコイア保存会の会計資料。細かな字でびっちりと書かれています。几帳面さがうかがえます…。


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こちらはメタセコイアの苗。水挿しなどで簡単に増やせるそうです。苗木の間は水をたっぷり必要とするので、育てられる際はご注意を!(とっても大きくなるので、植える場所を確保してから育ててあげてください)

身の回りに当たり前のように存在している植物に特別な歴史があることを知って以来、街中で「あれはヌマスギ? セコイア? メタセコイア?」なんて考えるようになり、なんだか楽しくなっています。

みなさんもぜひ、ヌマスギなのか、セコイアなのか、メタセコイアなのか、手にとって考えてみてください!

 

大阪大学と大阪ガスが共同開催! 土器土器(ドキドキ)クッキング!

2016年11月18日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

以前にも一度、ほとゼロでご紹介したことがある大阪大学と大阪ガスのコラボイベント、アカデミクッキング。(以前の記事はこちら
10月23日(日)に「作って、学んで、食べて!三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」という、とっても気になるテーマで同イベントが開催されたので、参加させていただきました!

悪魔のパズル“土器”

当日、会場には10組を超える親子の姿が。子どもたちがエプロンを着け、わくわくした表情でイベントのスタートを待っていました。

調理の前に、この日の講師を務める中久保辰夫先生(大阪大学埋蔵文化財調査室)による「土器とはなにか」という講義が開催されました。中久保先生の専門は考古学で、現在は大阪大学のキャンパス内にある遺跡で発掘調査を行っています。

中久保辰夫先生(助教・大阪大学埋蔵文化財調査室)

中久保辰夫先生(助教・大阪大学埋蔵文化財調査室)

 

今回のアカデミクッキングは親子を対象にしていたのですが、そこには土器がテーマにちなんだ理由がありました。
「土器に残る指の跡などから、土器作りをしていたのは女性だと考えられています。もし土器作りが代々女性に伝わるものだったならば、母から娘へと伝承されていたのではないかと。本日はその追体験をしていただきたく、親子での参加をお願いしたんです」と中久保先生。約2000年も前の人類と同じ体験をすることになるなんてロマンがありますね!

また、講義では中久保先生が土器に注目するようになった理由についても話してくれました。
「土器は考古学において、とても重要なものだからです。というのも、粘土で作られているため時代や場所、さらには作った人の個性までが分かり、違いを見て分類することができます。
それに、食器や鍋、結婚式の装飾など日常生活のさまざまな場所で使用されていましたが、粘土で作られていたため壊れやすく、割れてよく捨てられていました。その結果、考古学者にとって、もっとも出会うことの多い史料となり、重宝されているんです」

ちなみに考古学者の間で土器を「悪魔のパズル」と呼ぶのだとか。完成形の見えないピースを組み立てる作業がつらく、「どうしてこんなことしてるのだろう」と思うこともあると中久保先生。博物館などで見かけるカケラを組み合わせた土器には考古学者たちの苦労が隠れていることを知りました。

こんなカケラを組み立てていくのは至難の業…

こんなカケラを組み立てていくのは至難の業…

土器クッキーをつくろう!

先生の講義のあと、調理がスタート。

土器の素材である粘土をクッキーの生地に、土器作りの工具を調理器具へ、土器を焼く炉や釜をオーブンに変えて、土器クッキーをつくっていきます。
この日使われたレシピは中久保先生と大阪ガス・クッキングスクールのスタッフさんが事前に打ち合わせを行い、作成されたものです。

調理中、各テーブルを周り参加者の方と直接お話をしていた中久保先生

調理中、各テーブルを周り参加者の方と直接お話をしていた中久保先生

 

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ベースとなる生地を作ったあと、ココアやきなこで土器っぽい色味をだしていきます。ここにナッツ類を加えることで、ざらついた表面や土器に見られる小石などを表現します。

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少し寝かせた生地に、フォークやつまようじなどで紋様を付けていきます!

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紋様を付け終わったら切ってオーブンへ! 焼き上がりが楽しみです!

また今回の講座では土器と考古学にちなみ、土鍋でつくる鶏肉と野菜の煮込み、古代米のごはんもつくりました!

土器クッキーを焼いている間、お食事タイム♪

土器クッキーを焼いている間、お食事タイム♪


そして焼き上がった土器クッキーがこちら!
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おおー! 想像していたより土器です!笑
紋様がくっきりとでています。味はというと、さっくりとしていて、とっても美味しかったです。

参加者の方にお話をお聞きしました!
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「先生の土器に対する愛がすごかったです(笑)。あと、先生の『昔、女の人が娘と土器を作っていたかもしれない』という話を聞いて、今日はそれを追体験した気分になりました」
約2000年前を追体験するなんて、なかなかできるものではありませんよね。娘さんにとってもステキな経験になったことだと思います。

その他にも、お父さんにあげたらびっくりするかなー、とラッピングしてらっしゃる方もいらっしゃいました。お父さん、びっくりされたでしょうね(笑)

考古学の未来

アカデミクッキングを終えた中久保先生に本日を振り返っていただきました。

「約2000年前、女性が土器を作っていたという話が本当なのかどうかまだ立証はされていませんが、もしそうだとするなら、今日みたいな光景が各家庭にあったのかなと思って。過去を見れた気がして嬉しくなりました」

こんな光景が約2000年前にもあったのかも…

こんな光景が約2000年前にもあったのかも…

 

最後に今回のアカデミクッキングの開催を決めたきっかけとはなんだったのかきいてみました。

「現在、多くの発掘調査は開発工事に伴って行われているものです。今後、開発する土地がなくなればその分発掘調査は減っていく。世間にもっと発掘調査の必要性を訴える必要があると考え、一般の方に考古学へ興味をもってもらおうと思ったのがきっかけです。
こうして、料理を切り口にすることでより多くの方に考古学への関心を高めてもらい、必要性を知ってもらいたいと思っています。今回の土器クッキーのアイデアの元を作られたヤミラさんにもそういった思いを伝えて、使用許可をいただいたんです」
もっと歴史を身近に感じて欲しいと語ってくれた中久保先生。何事も知ってみないとその魅力に気づけないともおっしゃっていました。

今回のようなイベントを通し、子どもたちが多くの学問・文化に触れることで、将来の選択肢を広げているんだなと感じました。もしかすると未来の考古学者が今回の参加者の中にいたのかもしれませんね!

みなさんもぜひ親子でいろんなイベントに参加してみてください!

摩耶山を盛り上げろ! “摩耶山活性化プロジェクト”@神戸松蔭女子学院大学

2016年11月11日 / 大学の地域貢献

山に囲まれ、閑静な住宅街が並ぶ神戸市・灘区。そこにキャンパスを構える神戸松蔭女子学院大学では灘区と提携を組み、さまざまな地域連携を行っています。そのなかでも今回は“摩耶山活性化プロジェクト”を追いました!

そうめん流しで地域連携!?

“摩耶山活性化プロジェクト”とは、神戸市・灘区から神戸松蔭女子学院大学に摩耶山(六甲山地の中央に位置してる山)を活性化してほしいという依頼を受け、スタートされたプロジェクト。
これまで女子大生らしいフレッシュな企画を開催してきました。その中のひとつが「オープンハート(※)そうめん流し」。ではなぜそうめんなのでしょうか。

六甲・摩耶には急な水流を利用した水車が多く存在していて、この水車を使い製粉作業も行われていました。その製粉された小麦粉を使用して作られていたのが、そうめん。神戸の地場産業として栄えていたそうです。
そんな神戸の歴史を感じることのできる“そうめん”を使ったイベントを、と行われたのがそうめん流しだったんです。

しかし、そうめん流しだけでは女子大らしさを感じませんよね? ご安心ください。きちんと女子要素が取り入れられているんです。
それが、オープンハートパスタ。こちらは神戸・六甲のパスタ屋さんで作られたもので、ハート型をしたパスタのことです。そうめんとともに流れてくるパスタをキャッチした方にはプレゼントを用意したんだそう。ハート型のパスタ、女子大生らしくとっても可愛い発想ですよね!

※オープンハートとは、大正時代に松蔭女学校の校長を務めたミス・ヒュースが生徒たちに語った言葉で、「胸襟を開いて、ざっくばらんに」という意味。現在もオープンハートのスピリッツが神戸松蔭女子大学の明るく寛容な校風に受け継がれています。

そうめん流しを楽しむ参加者たち

そうめん流しを楽しむ参加者たち

子ども達も楽しそう!

子ども達も楽しそう!


またそうめん流しを開催したこの日、「オープンハートそうめんグランプリ」なるものも開催。これは4人1組になって2束のそうめんを流し、残さずに食べたタイムを競うもの。そうめん流しに今までとは違ったインパクトを加えよう! と競技型にしました。
灘区長の遠藤 卓男氏も参加し、大いに盛り上がったようです。映像を見せて頂いたのですが、そうめんを流した瞬間にそうめんをすくいに行かなくてはいけないので、俊敏さが問われる競技で、かなり楽しそう! 今までに見たことのないそうめん流しスタイルでした。
ちなみに遠藤区長の率いたチームは見事3位に入賞されたそうです!

オープンハートそうめんグランプリを楽しんだ遠藤区長

オープンハートそうめんグランプリを楽しんだ遠藤区長

 

ここからは「オープンハートそうめん流し」の実行委員として動いた+S girls(学生広報グループ)の学生さん3名と、地域連携支援室の緋田さんにお話を伺っていきます!

右から酒井美早紀さん・中杉圭那さん・荻野華緒さん・緋田吉也さん(地域連携支援室)

右から酒井美早紀さん・中杉圭那さん・荻野華緒さん・緋田吉也さん(地域連携支援室)


――「オープンハートそうめん流し」はいかがでしたか?

酒井さん:わたしは今年で2年目の参加となるのですが、去年より多くの方が来てくださって、嬉しかったです。そうめんを流す担当は初めてだったんですけど、案外タイミングが難しくてびっくりしました。人生でそうめんを流すことはなかなか経験できるものじゃないと思うので、良い経験になりました(笑)

荻野さん:わたしはフライヤー制作を担当したのですが、そうめんなので和をイメージしてみたり、手に取った方に興味を持ってもらえるようイラストをいれてみたり、デザインなんてしたことがなくて、本当に大変でした…。ただ、できあがったフライヤーの束を見た時は本当に感動しました。

荻野さんデザインのフライヤー

荻野さんデザインのフライヤー


――“摩耶山活性化プロジェクト”などを行う+S girlsでは他にどんな活動をされているんでしょうか?
中杉さん:学校周辺のカフェなどを紹介するフライヤーなどの制作をしています。わたしたち自身で、お店の方にお願いして取材や撮影をさせていただきました。あとはオープンキャンパススタッフをして、高校生と交流することもあります。

緋田さん:他にも「摩耶詣」と呼ばれる摩耶山の春山開きでは巫女の格好をしてパレードに参加しています。学生たちも楽しんで参加してくれています。

――今後の目標はありますか?
酒井さん、中杉さん、荻野さん:より多くの人に灘区の楽しさを伝えるために、新しいことにチャレンジしていきたいです!!

緋田さん:地域のことを知ることなく卒業していく学生も多いと思うのですが、灘区には多くの魅力があります。+S girlsの活動を続けていくなかで、たくさんの地域の魅力に気付いて、若いパワーでその魅力を発信してくれたら、と考えています。

緋田さんをはじめとする職員の方々と、パワーあふれる学生たち。みなさんが力を合わせて、灘区の魅力を発信していました。今後も目が離せません。

摩耶山から見えるオープンハート

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さて、こちらは“摩耶山活性化プロジェクト”の一貫で行われている「オープンハート・イルミネーション」。摩耶山上掬星台から見渡せる「1000万$の夜景」の中に、神戸松蔭女子学院大学に設置されたハート型のイルミネーションが浮かびあがるというもの。

夏に行われていたものですが、見逃した! という方も大丈夫。クリスマスシーズンに合わせて、イルミネーションが点灯される予定です。デートにもいいですね!

こちらが1000万$の夜景!キレイ!

こちらが1000万$の夜景!キレイ!

 

地域と密接した取り組みを開催している神戸松蔭女子学院大学。今後の活動に期待が高まります!

研究者に聞いた! 大学で行われている研究の今!

2016年11月9日 / まとめ, トピック

大学の研究って、今なにが進んでいるのか、なかなか知ることできませんよね。
今回はそんな大学で研究を行っている先生たちにお話を聞いた記事をまとめてご紹介いたします!


 まずはこちら!
素人が聞いてもなんのことだかさっぱり分からないコンピュータの世界を分かりやすく聞いて来ました。

ダミー画像 200x150意識せずコンピュータを操作する?!最新インタフェース(前編)
2015年11月に開催された、大阪大学と大阪音楽大学とのコラボコンサート。そこでは人が意識せずデータを取るために、爪デバイスやセンスチェアといった装置(ユーザインタフェース)が使われていました。今回はこのコンサートで使った装置の開発者であり、さまざまなインタフェースの研究、さらにその先にある…… 記事本文はこちら

ダミー画像 200x150意識せずコンピュータを操作する?!最新インタフェース(後編)
前回は生活に溶け込むさまざまなインタフェースについて伺いました。今回は、さらにその先の技術、無意識コンピューティングにつながるすごいシステムご紹介します! 無意識コンピューティングとは?
…… 記事本文はこちら


 

 


お次はこちら!
野生動物の保全と管理について研究する横山先生から、野生動物の現状をききました。

ダミー画像 200x150野生動物の実態を正しく理解して、美味しく食べよう!(前編)
最近なにかと話題のジビエ。兵庫県では増えすぎてしまったニホンジカ(2011年の兵庫県における推測生体数は約14万頭!)を丹波鹿として食用に加工し、ひょうご推奨ブランドに認定し、県内外に向けてのアピールを開始しています…… 記事本文はこちら

ダミー画像 200x150野生動物の実態を正しく理解して、美味しく食べよう!(後編)
前編ではニホンジカの現状を横山先生にお話しを伺いました。
後編では横山先生から、「鹿を食べる」ということについてお聞きします。さらに今回は鹿肉の実食レポートも…!
…… 記事本文はこちら


 


こちらの記事では小惑星「Otemaedaigaku」についてお話を伺いました!

ダミー画像 200x150星に大学名が付けられた!? 小惑星「Otemaedaigaku」(前編)

小惑星に「王貞治」という名前がついた! なんてニュースで、全国的に盛り上がっている天文業界。今回はそんな天文にまつわるお話をお届けします。小惑星を発見すると好きな名前が付けられる…というのはなんとなく知られている事実。 …… 記事本文はこちら

ダミー画像 200x150星に大学名が付けられた!? 小惑星「Otemaedaigaku」(後編)
大手前大学で非常勤講師を務めておられる山田義弘先生。どのような経緯で小惑星に「Otemaedaigaku」という名前をつけることになったのでしょうか? 後編では気になる疑問、全部伺ってきました!
…… 記事本文はこちら


 


宇宙の次は植物のロマンをいかがでしょうか。国境を越えた研究者たちのお話です。

ダミー画像 200x150国境を越えた学者のこころ「メタセコイア物語」(前編)

みなさん「冬のソナタ」という韓流ドラマを覚えていますか? ヨン様が出演し、大ブームとなったあのドラマです。冬ソナの名場面の並木道…といえばピンとくるかたもいらっしゃるかもしれません。その並木道に植えられているのが、今回の主役「メタセコイア」です。…… 記事本文はこちら

ダミー画像 200x150国境を越えた学者のこころ「メタセコイア物語」(後編)
前編ではメタセコイア発見に隠された壮大な物語をご紹介いたしました。後編の今回は発見されたメタセコイアがどのようにして普及していったのかをお話します。一時は絶滅していたと考えられ「生きている化石」と呼ばれるメタセコイアが全国各地で植えられている謎を解明します…… 記事本文はこちら


 


こちらは大阪大学で開発されたとあるアプリの裏側にせまった記事です!

ダミー画像 200x150くずし字習得者の裾野を広げる 「くずし字学習支援アプリKuLA」の挑戦(前編)

先日大学アプリレビューvol.10で紹介した「くずし字学習支援アプリKuLA」。このアプリ開発の中心を担っているのが、大阪大学文学研究科の飯倉洋一教授と同じ文学研究科の大学院生、そして京都大学文学研究科所属で大阪大学特任研究員でもある橋本雄太さんだ…… 記事本文はこちら

ダミー画像 200x150くずし字習得者の裾野を広げる 「くずし字学習支援アプリKuLA」の挑戦(後編)
近世以前のくずし字を学ぶために開発された「くずし字学習支援アプリKuLA」。前回は開発までの経緯と収録コンテンツについて語ってもらった。今回はアプリそのものの操作感やデザイン、さらに今後の展開について伺った…… 記事本文はこちら




ほとゼロでは今回ご紹介した記事以外にも研究者の方に直接お話を聞いたものがたくさん!
ぜひ、ほとゼロを通し最新の研究に触れてみてください!

学生が作る本格雑誌『我樂多文庫』@大阪芸術大学②

2016年11月2日 / 大学の地域貢献

大阪芸術大学で発刊されている『我樂多文庫』。この雑誌は文芸学科長谷川郁夫ゼミの学生たちが年に1冊、2~3月に発刊しており、これまでに8冊が発刊されている。ほとゼロでは『我樂多文庫 第九集』の発刊を追いかけて取材させてもらっている。今回はその第2弾として、制作状況とともに、学生の声、担当をつとめる長谷川先生(大阪芸術大学 文芸学科学科長)の声をきいてきた。(第1弾はこちら

発刊まであと5ヶ月

『我樂多文庫 第九集』の発刊は2017年3月を予定している。取材させていただいた日は10月初旬、発刊まであと5ヶ月というタイミングだ。

ゼミでは学生一人につき1本の記事を担当し、校正作業は全員で行う。第九集では政治や社会情勢といったテーマの記事が計15本掲載される予定だ。取材に行った日の時点で12本の原稿があがってきており、現在、長谷川先生と学生たちで校正作業中だそう。取材スケジュールの兼ね合いもあり、例年より少し遅れ気味で進んでいるようで、残りの3本も急ピッチで作業が進められている。

校正作業が進められている教室はしんと静まり、ペンの走る音だけが響いていた

校正作業が進められている教室はしんと静まり、ペンの走る音だけが響いていた


前回、取材した時よりもピリピリとした空気感はそのためかと納得…。あと5ヶ月、長いようで短い時間を使って、より良い物に仕上げようとする学生たちを見て発刊がさらに楽しみになった。

記事には自信あり

前述の通り、みんな忙しそうなのだが合間を縫って『我樂多文庫』の制作に携わる学生二名に取材に応じてもらった。

岩本菜桜(なお)さんは現在“ヘイトスピーチ”についての記事を担当している。
「大学の授業を通して、アパルトヘイトや部落民などの差別問題について学ぶ機会があって、そのときにヘイトスピーチについても簡単に学びました。そんななかで、ゼミで社会的問題をテーマにするとなったとき、ヘイトスピーチをもっと詳しく調べて書いてみたいと思ったんです。そして、ヘイトスピーチの反対運動をしている中沢 けい先生(小説家・同大学文芸学科客員教授)に取材させていただいて原稿を書きました。普段聞き慣れないような言葉がたくさんでてきて、まだまだ校正が必要なんですけどね。ただ、難しい問題だからこそやりがいを感じています。」

山口啓二郎さんは“マイナンバー”についての記事を担当。
「僕がマイナンバーについて書きたいなと思ったのは、バイト先でマイナンバーの提出を求められたことがきっかけでした。重大な個人情報とされているマイナンバーをどうして提出しなくちゃいけないのかなと。まず、マイナンバーってなんだろうと考えるようになりました。そこで大槻 慎二先生(編集者・同大学文芸学科講師)に協力していただいてマイナンバーについて原稿を執筆しました。メリットやデメリット、調べてみればみるほど分かりにくいもので、誌面では他学科の友人に協力してもらって、イラストを盛り込んだ分かりやすいものにしようと考えています。」

右:岩本菜桜さん 左:山口啓二郎さん

右:岩本菜桜さん 左:山口啓二郎さん


二人とも自分の担当記事に対して深い思いと同時に、自分の記事への自信もにじませていた。

今が燃えはじめ

続いて担当教員の長谷川 郁夫先生にも話を伺った。

長谷川 郁夫先生(大阪芸術大学 文芸学科学科長)

長谷川 郁夫先生(大阪芸術大学 文芸学科学科長)

 

「政治に興味の薄い芸大生にも政治が分かる本を、と制作をはじめた今回の『我樂多文庫』。今やっと燃え始めたところ。例年より遅いスタートになってしまったかもしれないけど、その分内容の濃いものができると思ってる。
原稿量が多い学生だと、3~40枚は書いてるから、校正するのも大変だよ(笑)」

今回のように、政治的なテーマを扱うと学生それぞれの思想が見えるのではと聞くと「それはもちろんそう。でも、思想の統一はしていないよ。学生だからこその声が聞ける誌面になる」とのこと。

ゼミで制作する『我樂多文庫』だからこそ、学生の声をそのまま掲載することができるのだ。みなさんも手にとっていただく際にはぜひそのあたりも注目して読んでほしい。

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